nifty

おうちの方、先生

「子どもとインターネット」安全ガイド– 親子で取り組む3つのこと –

一緒に考えよう!
親子で取り組む

もっと知ろう! ネットトラブルから子どもを守るポイント【インターネットでの書き込み(SNS・メッセージアプリ)の注意点】

世界中の多くの人々が利用している、SNSやメッセージアプリによるコミュニケーション。SNSは、これまで出会うことがなかった遠くの地域の人や同じ趣味を持つ年齢の違う人たちとも自由なやり取りができる、とても魅力的なサービスです。しかしインターネットでは、実際にやり取りをしている人がどんな人なのかわからないため、悪意を持った人と知り合ってしまったり、トラブルや事件・犯罪に巻き込まれてしまったりする可能性もあります。また、メッセージアプリでの書き込みも、個人同士やグループに参加しているメンバーしか見ることができないから安心と考えるのは間違いです。お子さまの不用意な書き込みを転載されて、SNSやメールを通じて外部に公開される恐れもあります。

 

インターネットで書き込みを行うことは情報発信者としての責任が伴います。子どもだからと許されることはなく、大人と同等に扱われます。お子さまの発達段階に応じて、利用するサービスを選び、使い方を見守りながら利用していくことが重要になります。お子さまが被害者にも加害者にもならないために、次のことについてご家庭でよく話し合った上で利用しましょう。

SNSへの登録・設定は慎重に

多くのSNSのサービスは公開範囲の設定やプライバシー設定を利用者自身が行い、利用者に責任を持たせていることがほとんどです。
SNSを利用する必要があるかをまずお子さまとよく相談し、利用する場合は利用規約をお子さまと一緒に確認し、会員登録や設定は保護者が一緒に行い、ルールを守って使うようにしましょう。

情報発信をする際は十分な配慮を

インターネットには誰もが自由に情報を発信することができます。「自由に書き込める」ことは「なんでも好き勝手に書いてよい」ということではありません。インターネットに投稿するということは、不特定多数の人に見られる可能性があるということです。「誰が見るかわからない」ということを十分に理解して以下の点に注意するよう話し合いましょう。

不適切な表現がないか、確認する
言葉では普通に伝わる意図も、文字や絵では誤解を生むことがあります。
わかりやすい表現をこころがけ、読んだ人がいやな気持ちになる表現がないか、投稿する前に読み返しをしましょう。
写真・動画の投稿はより慎重に
スマートフォンの利用により、写真や動画の投稿が子どもたちにも気軽に行えるようになりました。
写真についた位置情報、制服姿など個人が特定できる情報を含む写真は、犯罪に巻き込まれる恐れがあります。
また、不適切な行為の写真などを投稿し、本人が知らないうちにコピーや転載されてしまうことがあります。一度コピーや転載された写真をインターネット上から完全に削除することはとても難しくなります。「写真をアップしなければよかった」と後悔させないよう、注意をすることが必要です。
プライバシー権や肖像権についての知識を持つ
例え悪意がなくても、他人のプライバシーに関わる情報や、顔写真、動画などの公開は相手にとっては迷惑だったり、権利を侵害したりしていることがあります。公開する前に確認を取るなどの配慮をしましょう。
著作権についての知識を持つ
自分以外の誰かが作った音楽や写真、イラストなどの作品を無断で使用することは、著作権侵害になります。
インターネット上で軽い気持ちでやったことがあとで大きな問題になることもありますので、注意が必要です。

メールアドレスやID交換はしない

「メールアドレスだけなら大丈夫そう」、「メッセージアプリのIDなら問題ない」と考え簡単に知らない相手に教えてしまい、あとでトラブルに巻き込まれてしまう、というようなことがあります。
会うつもりがある・ないに関わらず、SNSの中で知り合った人に、メールアドレス、電話番号、住所、学校名、年齢、顔写真などの個人を特定できる情報をメールやメッセージなどで気軽に教えたり、SNSで公開したりしないようにしましょう。

ネット上の友達とは会わない!

悪意をもってSNSを利用する人は、気づかれないように、性別や年齢を偽ったり、他人の写真を貼ったりして、疑いをもたれないようにふるまいます。SNS上で得られる情報だけでは、本当のことはわかりません。
SNSで知り合った人と勝手に外で会わないよう、約束をさせましょう。

迷惑行為、デマ、犯罪予告の書き込みは犯罪!

デマを流す行為や荒らしなどの迷惑行為、犯罪予告などは、刑罰の対象となることがあります。自分では変なことは書いていないつもりでも、ほかの人から見たら問題がある内容の可能性もあります。
特に犯罪予告は、たとえ冗談やふざけて書いたとしても、内容によっては世間に大きな迷惑をかけると共に、警察に逮捕される可能性もありますので、決して行わないように理解させましょう。

もしもの場合は落ち着いて対応を

お子さまが、トラブルに巻き込まれた様子が見受けられた場合は、あわてず、まず話を聞き、友達とのトラブルは学校に相談を、解決が難しい場合は、専門の相談センターなどで相談してみることも検討しましょう。万が一、悪質な犯罪まがいの内容や身体などに危害が加えられる可能性がある内容が送られてきた場合は、警察へ相談することも必要です。起こってしまったことを叱るのではなく、冷静にお子さまの話を聞く対応が必要です。

【ご参考】専門の相談先
東京都 こどものネット・ケータイのトラブル相談【こたエール】