〔一応ホラー〕ひっかきさん
覚えのない場所にひっかき傷がある。 それはみんなも経験したことがあるのでは? だいたいみんなは“寝てる間に自分でひっかいた”や“何かでひっかいた”で済ませる。 でもそれはもし、幽霊の仕業だったら…? 「んぁ?なにこの傷」 太ももらへんにひっかき傷。 覚えのない場所に傷ができる。私はこんな経験初めてだ。 (『ひっかき傷 知らない間に』検索…) 出てきたのは“寝てる間に自主的にひっかいた”。 「自主的にかぁ…ありえるかも」 さらに下にスワイプすると、こんなものが出てきた。 「…『ひっかきさんの仕業』?」 どうやらひっかきさんは幽霊で、ひっかきさんに殺された人が次のひっかきさんになる… (くだらな) 次の日。 「今度は腕ぇ!?」 そう。今度は腕にひっかき傷があった。 (勘弁してよーマジで) そして次の日、そのまた次の日とひっかき傷は増えていった。 「お母さん!このひっかき傷なに!?増えていくんだけど!?」 「えぇ?ひっかき傷なんてないじゃない。綺麗なお肌よ?」 「おはよう灯!見てこのひっかき傷!日に日に増えていくの!」 「おはよ、愛。ひっかき傷?全然ついてないじゃん」 …みんな、狂ってる…!! だってこんな…もう傷ついてないところがないってくらいなのに! これで傷なんてないってどういうこと!? 鏡を見ると、私の背後に皮が剥がれている幽霊がいた。 「…ツギハ…オマエダ…」 「やだ…やだ!来ないで!」 ブシャッ 「いやぁぁぁ!痛い痛い!痛イよ!イたいよッ…ダれカ…タスケて…」 意識が薄れていく中、幽霊…“ひっかきさん”は消えていった… 「カワ…ワタシの皮ガ…ダレカ…カワ、チょウダイ…?」