ドールハウスとお嬢様※ホラー注意
私は、叔父に連れられて、古いデパートに来ている ふと、棚を見ると古そうなドールハウスがあった 何もかも本物みたいで本には文章も書いていた なによりも、ドールハウスの主の人形がとても美しくて一瞬でドールハウスが欲しくなった 叔父に買ってほしいと頼むと買ってくれた 早速私は屋敷に帰ってドールハウスで遊んだ 人形にはルードと名付けた 使用人が呼んでも、日が落ちても、眠い目を擦って遊んだ ある日 ドールハウスから声がした 私は(遊んでばかりで寝ていなかったせいだ)と考えた ベッドに潜り、目をつむる …がやっぱり聞こえてくる ドールハウスに目をやると『人形が動いていた』 最初は理解出来なかったけど、時が流れるにつれて理解できた ルードは生きていて、もう何十年もドールハウスにいる事 私が大切にしてくれて嬉しい事 私と仲良くしたいと言うこと 私はルードが大好きだったから動く事は気にしなかったしむしろ嬉しかった ある日 「どうしてこんな事も出来ないんだ、次悪い結果を出してみろ…ドールハウスは捨てる」 お父様にそう言われた 頭に殴られたような衝撃が走った 私はルードに泣きながら話した 「…そう、そんな事があったのですね、なんて酷い…」 「ルードはいいね、怒られないし」 「…あら、貴女は人形になりたいと望むのですか?」 「うん、だって何もしなくていいもの」 『私はルードになりたい』 この時、ルードが笑った様な気がした ―パチンッ 気づくと私は人形になっていた 私がいるのはドールハウスの中 目の前にいるのは人間になったルードだった 「いやぁ、もうよかったですよ、やっと戻れた」 どういう事? 「このドールハウスはね、持ち主が人形になりたいと望むと人形と入れ替われるんですよ、戻れませんけど」 じゃあ、私は一生このままなの? 「あぁ、心配はいりません、次の持ち主がそう望めば持ち主と変われますから」 『望めばの話ですが』 ―コンコンコン 使用人がノックして部屋に入ってきた 「…お嬢様、夕飯ができております…その、お父様に怒られていましたので好物のシチューに致しましたよ、一緒に頑張りましょう」 「あら、ありがとう」 使用人はルードと入れ替わっている事にも気づかず会話を続けた その間私は叫び続けたが聞こえていないらしい 「そうだわ使用人、私お父様に褒められるよう集中して頑張ろうと思いますの…だから」 『あのドールハウス燃やして頂戴』