鳥は繰り返す
『はぁ、』 親友の結衣の家で私は今日何回目かのため息をついた。 何か引っかかる気がするけど気のせいか。 ..とにかく、高校2年生の私はとある悩みを抱えている。 それは、周りが私を避けていることだ。 話し掛けるとなぜか、 「ご、ごめん今急いでるからっ、」 「っすみません..!」 の様に言われ逃げられてしまう。 でもたった1人だけ私と仲良くしてくれる存在がいる。 「今日も避けられてたの?大丈夫、私は味方だから」 親友の結衣だ。 優しくて、皆の人気者。 私の親友。 いつもこうやって、放課後に話を聞いてくれる。 『皆と仲良くしたいのに...』 「..私、お茶淹れてくるね。」 『ありがと、!』 話し相手が居なくなり、しーんとした部屋。 暇になった私は、探検してみる事にした。 『ちょっと位、いい..よね』 近くにあった棚を開けてみる。 すると、何かが大量に落ちてきた。 『!片付け...ってこれ..っ』 片付けようと思いそれを手に取ると、それは写真だった。 家にいる私、勉強してる私、寝てる私...全て私の写真だった。 「お茶淹れてきたよー!」 『っ結衣..これって...』 「...バレちゃったw?」 じりじりと距離を詰めてくる結衣に恐怖を感じていると、結衣が口を開いた。 「この際に言うけどさ、 学校で避けられてるのも、全部私の所為だよ。脅してやったらすぐに言うこと聞いてさーw 友達が居なくて寂しがってるみたいだけど、私さえ居ればいっかなって。 ね、そうでしょ?」 『...結衣...やめて、』 「何で逃げるの、?これが私の愛だから。..嗚呼、お前偽物だな? 本物は笑って受け入れるんだよ。 成りすましは処理しねぇと。」 『っ...』 近くの花瓶を手に取った結衣が花瓶を振るう。 恐怖で体が硬直して動けない。 . . 『はぁ、』 親友の結衣の家で今日何回目かのため息をついた。 何か引っかかる気がするけど、気のせいか。