短編小説みんなの答え:1

価値観 -陽キャと陰キャじゃ駄目ですか?-

僕は五十嵐 拓谷(いがらしたくや)中1。人と関わるのは苦手だ。 ある日僕は人生という価値観が変わる。 僕は人生など生きていて、退屈で、無駄で、意味の無いものだと思ってた。    -君に合うまでは- 「こんにちは、栗原 渚(くりはらなぎさ)です。好きなことは、遊ぶことです。」 君は僕とは違い陽キャだったから、君とは絶対に友達になれないと思ってたのに…自分が自分じゃないみたいだった。だって君はみんなから 「可愛い」 「綺麗」 といわれているのにも関わらず真っ直ぐに僕を見つめて、あいにく隣の席だったからか僕にだけ話しかけてくるんだよ?いつもの僕なら 「う、うん」 って片言しかいわないのに、なぜか君と話すと楽になって 「そうなんだ、それで?」 と会話がはずんでしまう。魔法であやつられているみたいに。でも、それはいやいやじゃない、自らやっているみたいなんだ。 その時はじめて僕は君と友達になれると思った。 その時はじめて毎日が新しく楽しいって気付いたんだ。 それから僕は君と仲良くなった。 毎日がワクワクだ。でも君以外とは前みたいな陰キャだったから 「差別だ」とか 「俺たちには興味無いんだよ」 って陰口を叩かれる。でも僕は平気だった。だって君がいるから、君がいてくれるから。 心強かったんだろう「君」という存在が。 -10年後- 僕たちは付き合って、結婚して、子どもも産まれていた。告白はもちろん僕からした。「渚」にいなくなられては困るからね。今、僕は毎日が幸せで陽キャとまではいかないが陰キャは卒業できた。子どもは元気モリモリに育っています。こんな日々が毎日続くのだから僕は幸せ者です。 -40年後- 僕たちは立派なおじいちゃんおばあちゃんです。子どもは立派なお母さんになりました。孫はとっても可愛いくて、渚の赤ちゃんの頃にそっくりでした。でも先日その渚は永眠してしまいました。僕は一つ渚にいえてないことがありました。それは、「ありがとう」です。僕は渚にとっても助けられました。でも僕は渚になにもやってあげれていなかった…だからせめてありがとうは伝えたかった。でもその思いはもう届かない僕は棺桶にありがとうとかいた手紙を入れるしかできなかった。急に 「拓谷!どういたしまして。幸せに暮らしてね。」 そんな聞きなれた明るい声が僕を包みこむ 「渚?!」 「拓谷、だ-い好き!」

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