日の下で。
青く澄んだ空の下,強い風が駆け抜けていく 。私は,乱れた髪を手で元に戻した。緑が広がる草原に,私と彼は並んで座っている。そっと横目で彼を見るとー真っ黒な髪に整った顔。とんがった顎に青いサファイアのような瞳,スラリとした体型。いわゆる"美男子"というやつ。未石瑠夏。青山中の人気男子だ。意外と優しいし気が利く。無愛想で冷淡なところを除いてね。でも,瑠夏は私を救ってくれた。優等生ぶってるっていじめられている私のことを庇ってくれた。「悠はそんな人じゃないっ」てね。あの時のコイツはかっこよかった。私が好きになったのは,その時。その日以来,私と瑠夏は仲良くなって,付き合い始めた。 「悠?どうしたの。」 「ごめん。あの日のこと思い出してた。」 「ああ,いじめのときか。懐かしいな。今では俺らが付き合ってるなんて,あの頃はそんなこと想像もつかなかったのに。不思議だな。」 「ほんとに。でも今は考えられるでしょ?付き合ってるんだから・・・」 「そうだなーまさか悠が俺を好きになるなんて。」 「ふふ。そりゃ,誰だって瑠夏みたいなイケメン男子に助けられたら惚れるよ。あの時の瑠夏は本当にかっこよかったからねー。知ってた?あの時に瑠夏の事,好きになったんだよ?」 私が冗談っぽく言うと,笑い返すと思ったのに,瑠夏はほんのりほおを赤く染めた。 「・・やめろ・・普通に照れる・・」 「っ・・!やめてよ。そんな真剣な顔で言われたら・・私まで照れるし・・!」 「悠・・・今更だけど!・・好きだ ・・!」 顔を真っ赤にした瑠夏はそう言うと,私のことを抱きしめー 「ずっと,離さないから・・!」 その言葉に,私も強く抱きしめ返した。 「瑠夏・・!私も大好き・・。」 これからもずっと,瑠夏のそばにいたいな。そう思った。 2人を祝福するように,青い空では日の光が輝いていた。