俺らにとって人間は…
俺はルド。人間達の言う名で言えば クマだな。俺には子供がいる。 ガルバとアルバ。双子だ。あだ名は ガルとアルだ。俺の妻。二匹の親は、 人間に撃ち殺された。ミルグ。それが 妻の名前だ。ミルは、危険を承知で ご飯をとりに人里へ降りた。 だが、ミルは何時になっても 戻ってこなかった。俺は二匹を 置いて、様子を見にいった。すると 木々が途絶えた先に人間が言う軽トラ というものがあった。その上には… 俺はすぐさま戻った。見つかる前に。 俺まで殺されてしまったら二匹は 生きていけない。それは1番よく 分かっていることだ。 ガルとアルは戸惑いの顔だった。 「母ちゃんは?ねぇ!母ちゃんは?」 「母ちゃんはな、ちょっと遠くに行っちゃって戻ってこれなくなっちゃったんだ」「どこ行っちゃったの?」 「お空だよ。」 「お空にはどうやって行くの?」 「いずれ分かるよ」 「父ちゃん!父ちゃん!」 「ほら!もう寝ろ!」 強く言いすぎてしまった。 「「はぁい」」 戸惑いの顔は消えない。 俺の目から涙が流れ落ちる。 あぁ、ミルグ。もっと話しておけば よかった。人間め、俺らのすみかを 減らし、そのせいでご飯もろくにな 食べれない。なのに。こんなの 酷すぎる。俺は…俺は… 俺は今日も伝える。 「人間は悪だ。殺してしまえ」と