好かれたい!
私は桜田卯乃(さくらだうの)。高一。 髪は肩にかかるぐらいで、身長は149cm。三つ下の妹にもう身長を越されてしまった。そして、私には好きな人がいる。 彼の名前は、夏木文也(なつきふみや)。私と同い年で、サラサラの黒髪が印象的な真面目な男子だ。身長は172cmもあり、私より20cm以上高い。 私は文也くんに好かれたくて、まずは外面を磨くためにお化粧を始めた。メイクのことを動画や雑誌を見ながら学んでいった。 次は髪型だ。髪質は直毛で、巻き髪などはほとんどしたことがない。 「うわぁ、ミックス巻きって可愛いな。どうやるんだろう?」 ミックス巻きというのは、髪を内側に巻く内巻きと、外側に巻く外巻きを交互にやる巻き方らしい。よし、やってみよう。 そして、服も。やっぱり女の子らしいフリフリの服かな。いやでも、甘辛系もいいかも。意外にも原宿系が好きだったりして。 私は自分でもびっくりするほどおしゃれに気を使うようになった。 「卯乃、なんか最近可愛くなったよね」 「そうそう。前は地味子でおしゃれ興味なーい!って感じだったのにね」 「でも、イヤミっぽくないし、優しいからいいよね。男子からの人気も密かに高いし」 「あたし、前の卯乃も大好きだけど、今の卯乃はもっと好き!」 友達からもそう言われて嬉しかったけど、私はやっぱり文也くんに好かれたかった。 そして、告白当日。 「文也くん、ちょっと、後で話があるんだけど…、体育館の裏に来てほしいの」 「うん。いいよ」 言ってしまった。ついに今日、私は文也くんに告白します。 「文也くん、私、文也くんが好きです。付き合ってください!」 告白した。私、頑張ったよ。 「…ごめん。俺、好きな人いるから。桜田の気持ちは嬉しいけど、ごめんね。」 「そ、そうなんだ」 失恋、した…? 失恋か。まぁいいや。次行こ、次! 別にフラれたって悩むことないし。新しい好きな人探そ!私、頑張ったんだし!いつか私のこと好きになってくれる人現れるでしょ!そして私は、半年後に別の人と付き合った。