本の題名 | 獣の奏者 |
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著者名 | 上橋菜穂子 |
出版社 | 講談社 |
あらすじ | 闘蛇。大きさは丸太くらいで水の中を泳げば船より早く、地を駆ければ馬よりも強靭。壁など容易く駆け上がり、矢すら硬い鱗を通さず獰猛に敵を打ち破る。エリンの母はそんな兵器を飼う闘蛇村の獣ノ医術師。だがある日、闘蛇が一斉に死んでしまい彼女は責任を取らされ死刑に処されてしまう。母の指笛が何故か闘蛇を操り、一計を案じたエリンは蜂飼いのジョウンの世話になる。そして、学者に入り獣ノ医術師を目指す。「人や獣がなぜここに存在しているのか、私は知りたい」そんな問いから始まったエリンの探求は、次第に或る禁忌を破り秘密を紐解いてしまう… |
感想 | 大公(アルハン)の統治するワジャクと真王(ヨジェ)の治めるホロン。大公は音無し笛で闘蛇を操り、穢れを纏いその身を犠牲にしてホロンを守ってきた。一方、真王は清らかさを保つため戦いに身を落とすことは無い。真王の象徴は王獣、闘蛇を喰らう獣だが、決して人に懐かない…というのが世界感。まあ、この均衡が破れてしまうんですね。そして、政治まで絡んでくる…上橋さんらしい感じです。アニメ化もしてます。 まあ、この作品の凄いところは獣や植物について細部まで作り込まれているところなんです。そしてエリンの学ぶ姿勢に脱帽。蜂蜜は何でできているのかとか好奇心旺盛な彼女は学者向きの性格ですね。って字数がやばいのでここらへんで。 |
おススメ度 | ★★★★★ |
紹介者 | 夜半マシロ(中学2年生) |