タイトル | 教室が、ひとりになるまで |
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著者名 | 浅倉秋成 |
出版社 | 角川文庫 |
あらすじ | 主人公の通う高校、北楓高校で生徒の自殺が多発する。首吊り、飛び降り...カラオケ大会、パーティー等を行い、誰から見ても全員が「仲のいい」クラス。なぜ事件が起きたのかー。「自殺なんかじゃない。みんなアイツに殺された」同級生からの謎の告白、学校で代々受け継がれている特殊能力4つの一つ、「嘘か見破れる」を受け取った主人公。謎をとくために動き出す。時に協力し、時に裏切あう。犯人の動機にはなぜか共感できてしまう、新感覚スクールミステリー。 |
感想 | 先の展開全てに驚いた。学校生活&特殊能力という、当たり前&ぶっとんだ未知の世界が入り交じった世界観でのミステリーは新感覚。主人公の特殊能力で、あの人の言葉は嘘だった。じゃあ何で嘘をついてるの?と考えついた先には震えが待っている。どこの学校にもあると思われるスクールカーストが題材になっていて、それをいろいろな方面で見るからこそ、自分は共感だ、自分は逆の立場だ、等、個人個人の考えが出ることが面白いと思う。そして、その存在に考えさせられる。度々いれ重なる伏線が最後に回収された時は鳥肌がたった。同じ学生の目線で読むと、さらに犯人の動機に引き込まれてしまう。 |
おススメ度 | ★★★★★ |
紹介者 | 剣郷マイキー(中学3年生) |