みそ、酒、納豆(なっとう)、しょう油。私たちの周りにはたくさんの発酵(はっこう)食品が存在(そんざい)します。
それはどれも微(び)生物の力を借りて作られたもの。遠くのカブトムシより近くの微生物。
ヨーグルトは発酵食品の中でもかなり短時間で作れます!
・牛乳1リットル(無調整の物が良い) ・ヨーグルト50g〜100g ・牛乳を入れるためのフタができる容(よう)器 ・お湯を入れるペットボトルなどの容器 ・保温(ほおん)用の発っぽうスチロールなどの箱 |
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気をつけよう
・鍋(なべ)を火で煮(に)るときには、やけどしないように注意しよう
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1.
まずは牛乳を40度前後に温めます。温度が高くなりすぎた時には40度ぐらいまで冷まして使います。
※温度が高すぎると菌(きん)が死滅(しめつ)してしまうので注意。 -
2.
続いてあたためた牛乳を容器に移して種菌(たねきん)となるヨーグルトを投入します。適当(てきとう)にスプーン2、3ばいでかまいません。使用した牛乳の量に対して5から10%入れます。
※容器や、ヨーグルトをすくうスプーンや温度計なども、熱湯をかけて殺菌してから使いましょう。もちろん手もちゃんとあらう必要があります。そうしないと悪い菌が繁殖(はんしょく)して大変なことになります。 -
3.
あたためて種菌となるヨーグルトを入れた牛乳はフタをしてそのまま40度程度(ていど)をたもつように保温。保温時間は6時間から12時間です。
※湯たんぽが活躍(やく)。 -
4.
温度や時間は種菌としたヨーグルトの種類によって少し異(こと)なりますが、きほんは大体同じ。これだけでヨーグルトは完成。実にかんたんです。
※写真は完成後1日冷蔵(ぞう)庫で熟成(じゅくせい)させたものです。
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調べてみよう
・1時間ごとに取り出して変化を確認(かくにん)してみましょう。時間がたつにつれてだんだんと固まってきます。味もじょじょに変わってきます。どのように変わっていくか実際に少しなめて確認してみましょう。
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試してみよう
・牛乳以外の物もヨーグルトにして比較(かく)してみよう!
たとえば、豆乳や味のついた無調整豆乳など。色々な物をヨーグルトにしてみて、牛乳とのちがいを比べると内容がふえて楽しくなります。柔軟(じゅうなん)な発想で色々な物を試してみましょう。・色々な方法で保温してみよう!
牛乳からのヨーグルト作りではすでに説明したとおり、6時間から12時間40度近い温度で保温する必要があります。そのぐらいの温度で保温する方法にはどんなものがあるでしょうか?
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まとめ方のヒント
・こんな点を調べてまとめてみよう!
・ヨーグルトの中にはなんという菌が何個ぐらい生きていますか?
・ヨーグルトは牛乳の何が固まって出来た物ですか?固まっていない水の部分は何ですか?
・温度が高すぎるとどうなりますか?
・温度が低すぎるとどうなりますか?
・保温する時間が長すぎるとどうなりますか?
写真・原案:馬場 吉成(デイリーポータルZ「夏の自由研究。牛乳から色々作ってみよう!」)