イノセント・デイズ
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早見和真 |
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新潮社 |
あらすじ | 田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士が再審を求めて奔走するが、彼女は……筆舌に尽くせぬ孤独を書き抜いた慟哭の長編ミステリー。 |
ゆりか (小学6年生)
おススメ度:
信じることの恐ろしさを教えてくれる本。 目に見えているものだけが真実ではないと改めて納得させられた。 さらに色々な視点から書かれていることで、真実が少しずつ露わになる。真実を全て見たくて、ページをめくる手が止まりませんでした。 そしてラストが素晴らしい。 幸乃の願いは他の人とかけ離れている。他の人のほとんどが不幸だと言うものだ。 ただ願いを叶えたい幸乃と、叶えさせたくない彼女の味方と読み手。 主人公にとってのハッピーエンドが、読み手にとってのハッピーエンドとは限らないことを教えてくれた。 読み終わったあとの絶望感と虚無感。それに混ざる、これで良かったんだ、というフラットな感情。 続きを読みたくなってしまう。
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