砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
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桜庭一樹 |
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角川文庫 |
あらすじ | 田舎で鬱屈を溜め、早く大人になりたいと願う山田なぎさ。 彼女の学校に転校してきたのは、自分を人魚だと言いはる少女海野藻屑だった。 最初は海野藻屑に苛立ちを覚えるも、彼女が受けている虐待に気づき、次第に彼女の歪んだ生き方に惹かれていく。 |

ラーメン (中学1年生)
おススメ度:
実際の銃弾を大人として見ると、砂糖菓子のようにまだまだ甘いところのある私たちは撃ち抜くことができない。(社会でやっていけない)子供が大人に潰されてしまうようなこともある社会での子供の無力さが浮き彫りになっているような気がする。だからこそ大人は責任を持って子供を育てなければならないのに、海野藻屑は虐待を受けている。自分を人魚と言い張る藻屑とその人魚を食べてしまうような歌詞を持つ歌で一時期売れた藻屑の父。父が藻屑(人魚)を食べてしまうとはつまり、父が虐待によって藻屑の未来を奪うことではないか? 考えさせられる1冊。 リアルな日本海の描写にも注目。
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