長さはそれなりにありますけど、読み終えたときには必ずといっていいほど後悔はしないと思います。感動がすごい。 わたしはこれまでそれなりに小説を読んできましたが、これは過去一レベルだと思います。 人間は知能が高い方が幸せなのか、それとも何も知らない無垢な頃がいちばん幸せなのだろうか、といったことについて考えさせられます。 私は今年の読書感想文をこれで書くつもりです。小学校最後、これで賞とってやる。 ちょっとネタバレかも、 知能が低いときは、周りに下に見られていたりばかにされていたりしたけども、確かに、確かにチャーリイは幸せだった。 知能が高くなると、周りに下に見られていた事実に気づいてしまい、孤独を感じるようになった。 読者目線で見ると、知能が高いときの方が良かったんじゃないか、可哀想と思うかもしれないけれど、それでもチャーリイは、何も知らない、それこそ幼児のような頃が一番幸せだった。 チャーリイがあんなに愛していたアリスのことを忘れて「キニアン先生」と呼ぶシーンや、最後の一文 「ついしん。どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやてください。」 は印象に残ります。