ペットずかん

イヌじまん

ボーダー・コリー

最近(さいきん)、とくに人気が出てきたボーダーコリーといえば、ひらりとまうように()び上がり、空()ぶディスクをかれいにキャッチする姿(すがた)を思いうかべる人も多いはず。

日本では「フライング・ディスクをするイヌ」というイメージが強くて、スポーツ・ドッグとして()われることの多いボーダーコリー。でもほんとうは、今でも世界中の牧場(ぼくじょう)で羊追いとして(はたら)いている、とてもゆうしゅうな牧羊犬(ぼくようけん)なんだよ。

「ボーダー」というのは、イングランドとスコットランドの国境(こっきょう)(=ボーダー)の地方で生まれたイヌ、ということから()いた名前だよ。血統(けっとう)としては、ビアデッドコリーやスコッチコリーとしんせきかんけいにあることがわかっているけれど、さらにルーツをさかのぼると北方地方のトナカイのぼくちく犬の血が()じっているともいわれているよ。

18世紀(せいき)にはすでに牧羊犬(ぼくようけん)としての能力(のうりょく)(みと)められていて、牧場主(ぼくじょうぬし)の仕事のパートナーとして()われるようになっていたボーダーコリー。その後、オーストラリアやニュージーランドにわたり、広大なしきちの中の羊を思いのままにあやつる(わざ)にみがきをかけていったよ。その見事なまでの仕事ぶりは、羊追いのショーとして観光(かんこう)の目玉になっているほどだよ。

でも、(はたら)くイヌとしての能力(のうりょく)があまりにも高かったため、牧場主(ぼくじょうぬし)が手放さなかったからなのか、ショーのぶたいに登場するようになったのはひかくてき最近(さいきん)のことだよ。今では、ステージをはなやかに()り上げる存在(そんざい)として(あつ)視線(しせん)(まと)だよ。

ボーダー・コリー
  • 国境(こっきょう)を意味する「ボーダー」というのは、スコットランドの国境地帯(こっきょうちたい)のイヌだったからだよ。
  • 運動能力(のうりょく)が高くて、動く姿がとても美しいナチュラル・ビューティーだよ。立った耳、または半分だけ立っている耳に、かがやく目、すらりとのびた足。やわらかくつややかな毛は、きびしい自然(しぜん)の中で(はたら)く作業犬とは思えない美しさで感激(かんげき)だよ。
  • とてもかしこくて、ボスと(みと)めた人に対してはどこまでも忠実(ちゅうじつ)だよ。訓練(くんれん)をすればするほど結果(けっか)が出る、すばらしいイヌだよ。真面目ながんばり屋さん。なわばり意識(いしき)が強く、知らない人にはほえることもあるけれど、基本的(きほんてき)には人間が大好(だいす)きで人なつこいよ。大家族にもおすすめ。ほかのイヌと遊ぶのも大好(だいす)きだよ。
  • 毛が長い種類(しゅるい)でダブルコート。上の毛と下の毛が二重に生えているよ。
  • よく見られるのは黒に白の組み合わせ。黒のかわりにグレー、ブルーマール、タン(茶)、レッドもOK。どの色にも白のマーキングが(かなら)ず入るよ。
  • 体高 : 50~53cm前後
    体重 : 16~20kg前後
  • ドライフード(やく)300gが目安。

  • 白い毛をきれいに(たも)つためにシャンプーをします。お散歩(さんぽ)の後には簡単(かんたん)でいいので毛のお手入れを習慣(しゅうかん)にしよう。

  • 季節(きせつ)()わり目には、ぬけ毛のお手入れをしっかりとしてひふ病を予防(よぼう)しよう。



  • 見知らぬ人や、家に入ってくる人をけいかいして、ほえて家族に知らせようとするよ。

  • スラリとした体の中に元気がぎっしりつまっているよ。毎日のお散歩(さんぽ)絶対(ぜったい)()かせないよ。できれば何か目標(もくひょう)を持てるスポーツをさせてあげよう。毎日は無理(むり)でも、たまにはノーリードで思いっきり走り回らせてあげよう。
  • こんな人に向いています

    仕事が生きがいのようなイヌだよ。仕事のかわりにたっぷりの遊びが必要(ひつよう)だよ。いっしょにスポーツなどしてくれる、アウトドア()きの人が向いているよ。

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