隠し事
「はじめまして。私の名前は悠依と言います。」 新学期。学校で自己紹介をした。悠依の。 大人になったら悠太になろうかな。俺が着たいのはこんな制服なんかじゃない。仕方なく今は、原始時代の服を着てると思ってる。俺は私じゃない。 「悠依は好きな子とかいないの?」 友達の葵に聞かれた。俺は葵が好きなんだぜ。そう言ってやりたい。でも、言えない。 「ううん。いない。」 「そうなんだ。」 「そうそう、この学校ってさ、七不思議があるんだって。その中のひとつなんだけど、旧校舎の図書館の机で1人コックリさんをやると、いつもは学校で生徒のふりをしてる時の番人様が、想いの人との未来を教えてくれるんだって!」 一緒にいたひかりが口を挟んできた。 「なにその雑な作り話。なんで恋愛専門なの?嫌味?」 「あはは。なんか隠してそうだったから。」 「なにそれ。」 放課後。旧校舎の図書室。お化けとかはあんまり信じないけど、でもちょっと試して見たくて、きてしまった。 「コックリさんコックリさん、おいでくださいませ。」 葵のことが頭に浮かぶ。十円玉に願いを込める。 …やっぱり、なにも起こらない。まぁ、そりゃそうだよな。早く帰ろう。 手洗い場の姿見とすれ違った時、誰かがいたような気がした。気のせいか。 朝。机を覗くと、『今伝えないと後悔する。』と書いた紙があった。誰からだろう。もしかして時の番人様…?いや、そんなわけない。でも、後悔するのは本当かもしれない。人生、なにが起こるかわからない。 「悠依、今日はどうしたの?」 「実は、えっと… あ、葵のこと好きなんだ。男として。ずっと黙っててごめん!!」 葵がびっくりした顔で俺を見つめる。断られても、いえてよかった。 「…びっくりだけど、好きって言ってくれるのはうれしい。あいにく、付き合うことはできないけど、これからも、友達としてよろしくね」 「うん!…今日も一緒に帰ってくれる?」 「いいよ」 よかった…よかった…!!本当によかった!! 横断歩道を渡りかけたその時、葵の悲鳴が聞こえた。赤い信号機が見えた。 バッドエンドにしたかったのですが、無理矢理すぎたかもしれません。 評価お願いします!!
みんなの答え
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良い~!
面白かったです! なるほど~!だから、今伝えないと後悔するって言ってたのか! ほんとに、短編小説!って感じがしてよかったです!!