君の歌
初めて、君の曲を聞いた。とても、綺麗に輝いていてるように見えた。こんなに、ワクワクしたのは初めてだ。あぁ、なんで僕は君をこんなに好きになったのだろう。 小学三年生のとき、君に出会った時から僕の人生は輝き始めた。 「今日は、転校生がいる」 先生がそういうと、クラスにどよめきが走った。 「はじめまして。神原蓮です。」 蓮は、無表情で言った。 「神原は、齋藤の隣でいいだろ」 蓮は、表情一つ変えずに僕の隣に来た。 「僕は、齋藤竜だよ。よろしく」 蓮は少しだけ目を上にあげて言った。 「よろしく」 蓮と僕は、帰り道が途中まで同じだったこともあり、仲良くなった。 「蓮は、受験するのか!」 小学四年生の夏のことだ 「どこを受けるんだ?」 うーんと考えてから蓮が小さい声で言った。 「聖…グランド学園」 聖グランド学園は名門中の名門だ。勉強だけじゃなくて音楽にも特化してる学園だ。 「私は、歌手になってみんなを笑顔にしたいの」 「蓮が目指すなら俺も目指そうかな」 小さい声で言ったはずなのに蓮の耳には聞こえてたらしい。 「竜には無理だろ」 さすがにムカつき、 「絶対に受かってみせる!」 と言い放った。すると蓮はニヤリと笑い 「じゃあ、受かったら私の秘密教えてあげる。」 そこから、受験まで本当に戦争だった。学校から帰ったらまた勉強。それを繰り返した。 「受かった…」 「受かったの?」 後ろから、蓮が聞いてきた。 「あぁ、受かった、やった!」 「良かったね、じゃあ、私の秘密話さなきゃね」 「私ね、持病があるの。25歳ぐらいで死ぬんだって。」 僕は、その言葉の意味を理解するのに時間がかかった。 「本当か?」 蓮は無言で頷いた。 「そうだとしても、僕と蓮の関係は変わらないよ」 そう言ってくれると嬉しいよ。 蓮は、ぎこちなく微笑んだ。 蓮の笑顔を見て僕は思った。ずっと前から僕は、蓮が好きで蓮がかけがえない存在になってたんだと。だとしても、この気持ちは叶わない。だからこの気持ちが蓮に伝わることはないだろう。 中学校に入り、蓮と僕は特別クラスに入った。 特別クラスは、歌唱と作曲両方を勉強する。蓮と僕は本格的に歌手となる勉強をはじめた。 大学に入り、連は作曲活動をしながら勉強をしていた。僕は、作曲の才能がある訳じゃないからただ歌の練習をしていた。そんな日々が続いた、ある年の冬蓮が倒れたと聞かされた。 急いで、蓮がいる病院に行った。蓮はもう目を覚ましたらしく、窓の外をボーッと見ていた。 「蓮、大丈夫?」 僕が問いかけると蓮はこちらを振り返り、泣いてるのか、笑っているのか分からない顔で言った。 「病気悪化したんだって。今日が山場らしい。」 何となく、予想をしてたが実際に聞くと悲しい。僕は、蓮のベットの隣の椅子に座り、蓮に話しかけた。 「蓮は才能がある。絶対に元気になってまた、音楽を作って欲しい。」 僕の言葉を聞くと蓮は泣きそうな顔で 「そうだよね。気持ちが負けちゃダメだもん。」 ふぅっと蓮は息を吐くと、僕と向かい合い言った。 「でも、これが最後になるかもだから言わせて。 私、竜のことが好きだよ。竜は、私の事好きじゃないかもだけどこれだけは言わせて。私は、いつも周りのみんなから遠巻きに見られることが多かったけど竜は私のそばにいてくれた。本当に大好き。」 意味が分からなかった。蓮が僕を好き?ありえない。 「嘘じゃないよね………?」 そう聞くと「嘘じゃないよ」と笑いながら言った。 「あ、ぁ…えっと、僕も蓮のこと好きだよ。」 そう言うと、蓮は泣き出した。 「よかっ...た。片思いじゃなくて。」 僕は、改めて蓮の方を向き直った。 「僕と付き合ってください。」 蓮は、泣きながら「喜んで」と言った。 「この、嬉しい気持ちを曲にしたい!初めての私たちの共同曲、退院したらその曲一緒に歌おう!そして、一緒にグループくも!」 そこから、連は作曲を始めた。僕は、蓮の曲が出来上がるのを待っていた。 『蓮、僕は歌手になったよ。蓮と2人でグループを作ると言う夢は無理だったけど。あの日、蓮が作ってくれた曲のおかげだよ。蓮の曲は僕のかけがえのない宝物。蓮が上から見てくれてるって信じてるから。初のLIVE行ってくるね』完
みんなの答え
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めちゃめちゃ良い!
友情から、恋に発展するの、良いですね! 亡くなったって書かない表現が良い! 面白かった!(((o(*゚∀゚*)o)))