夜空色
日勇(ひゆう)の隣に引っ越してきたのは空見琴星(ことせ)という少女だった。 琴星は難病で1年後には死ぬと言われていた。 日勇は少しでも琴星が楽しい思い出を作れるようにいろんなところに連れて行った。 花見、遊園地、海、祭り、紅葉狩り…琴星もだんだん笑えるようになった。 日勇はその笑顔が懐かしく感じられた。 引っ越してきた日からちょうど1年が経つ夜。日勇は理由もなくマンションの屋上に上がった。満面の星が散らばった夜空がそこにはあり 夜空の下に琴星がいた。日勇はゆっくりと近付き、隣に立つと 「病院に行かなくてもいいの?」と聞いた。 「行ってもどうせ死ぬなら、最期まで大切な人と一緒にいた方がいいかなっと思って。」 琴星はどこか儚く、そして覚悟したように答えた。 少し間を置いてから、日勇が「空、綺麗だね。」と言った。 「夜空色」琴星がぽつりと呟いた。聞いたことのある単語に日勇は少し驚いたが、 2人はその後1言も言葉を交わさず、ただただ夜空を眺めていた。 次の日の朝、琴星の親から琴星が息を引き取ったことを伝えられた。 そんなに驚かなかった。そして琴星から日勇宛てに書かれた手紙を預かった。 そこには日勇が初恋の相手だったこと、難病で死ぬと予告されたので日勇に逢いに来たこと、そして文の最後にこう書かれていた。「夜空色って覚えてる?小さい頃、私が夜空色って言ったら日勇も笑顔で夜空色だねって言ってくれたの。私の一番好きな色は夜空色。いままでありがとう。大好きだよ。」 日勇は気付けば涙でいっぱいになっていた。
みんなの答え
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寂しいね
凄く感動しました!最後の寂しい終わり方は「気づけば涙でいっぱいになっていた」がも~凄く感動しました!
「夜空色」…!
色の表現がすてきですね~!いい話でした!
いいです!
めっちゃいいと思います! 私的には、本当は日勇君も琴星ちゃんのことが好きだったけど 自分の思いに気付かず、 最期まで思いを伝えられなかったのかな? 琴星ちゃんの手紙で昔会ったこと、自分も琴星ちゃんが 好きだったことに気付いて後悔の涙だったんだと思います! (↑はあくまで予想です!間違ってたらすみません!)