朝に溶ける
ー夜の世界から現て朝の世界へと溶けていくー 「あーあ、バス逃しちゃった。夜のパートだからしょうがないんだけどさ…。」 私はそんなことを呟きながら、バス停に向かった。バス停には1人の青年がいた。年は同じくらいだろうか。私は無言でベンチに座った。すると、 「あの、髪に葉っぱついてますよ。」 と言って青年は私の髪から葉っぱを払ってくれた。 「ありがとうございます。さっき風が吹いたときについたんだと思います。」 「あぁ、確かにさっきは強い風が吹きましたからね。」 それから私達は意気投合し、喋りあった。 「あ、やっとバス来た。あの、明日も話せますか?」 「えぇ…。ですが、僕は朝が来ると光に溶けて記憶が消えてしまうんですよ。だから、きっと僕はあなたのことを忘れてしまいます。」 その言葉の意味は次の日にわかった。 「えっとあなたは…?」 私は彼に昨日のことを話した。 「ごめんなさい…。覚えていません。」 「そうですか…。」 それでも、彼と話したかった。だから仕事がない日でも彼に会いに行った。 「今日は月が綺麗ですね。」 「そうですね。」 「…貴方が朝に溶けるときってどんな感じなんですか。」 「そうですね。僕は毎回記憶がリセットされるのでしっかり覚えていないですよ。そうだ!貴女が見てみるのはどうですか?それで明日、僕じゃない僕に教えてください。」 数時間後、朝日がのぼった。彼の体がキラキラの欠片となって光に溶けていく。掴んでも手から光が溢れていった。私の頬を一筋の涙が伝った。 今日もまた、彼じゃない彼に出会う。
みんなの答え
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とてもよいと思います。
たいとるどおりですが、とても良かったと私は思います。 まず、個人的に最後の「今日もまた、彼じゃないかれに出会う」という終わり方が好きです。 表現力がとても豊かですね。素敵なお話の上に、素晴らしい表現が乗っかって、とても良かったです!
す・・・すごいです・・・!!
すごいです!!!本当にすごいです!!!!!(語彙力の消失) 特に最後の 「今日もまた、彼じゃない彼に出会う。」 って所がすごく素敵で好きです!!! ・・・語彙力無くてごめんなさいでもすごいです!!