終わってから分かる気持ち(感動系?)
私の名前は「池田梓」。 友達も居るし、家族も優しい。 ごく平凡な人生を過ごしている。 私には幼馴染みがいる。 「高橋悠真」という名の男子。 悠真の両親と私の両親が仲良しなことも あり、よく遊びに行ったり来たりする。 そして今、悠真と私は私の部屋で 一緒にゲームをしている。 悠「うわっ、負けた! …もう一回勝負して!!」 梓「負けず嫌いか。w オッケー、受けて立つ!」 多分知らない人からしたら、 男女でここまでくっついて遊ぶなんて あまりないと思う(多分…) 私達が特別なんじゃない。 ただ、そういうのを気にしてないだけ。 特別な感情なんて、私達の間にはない。 ずっと、そうだと思ってた。 ────── ──── ── ある日。私の携帯に、電話がかかる。 誰からだろう、と思って画面を見ると、 悠真のお母さんからだった。 梓「──ゆ、悠真が、事故…っ!?」 "悠真が事故に遭った" 悠真のお母さんはそう言った。 そして、その後のことも教えてくれた。 "習い事のサッカーからの帰り道。 悠真が信号待ちをしていると、 小さな子供が赤信号を渡っていた。 それに気付かず、トラックが走る。 慌てた悠真は子供を庇い、トラックに 轢かれた。" 今は病院で治療中だというが、 全身に傷を負った悠真は、 もう生きられる可能性が低いらしい。 私は急いで病院へ向かい、 悠真の病室に入る。が、もう遅かった。 悠真が居なかった。きっと、もう── 梓「──っ、悠真、どうして…」 私の叫び声が、病院中を駆け抜ける。 悠真は誰かを救う代わりに、 自分の命を犠牲とした。 子供を庇った悠真は悪くない。 状況を読み取れない小さな子供も悪くない。 普通に運転していたトラックも悪くない。 誰も悪くない。だから、誰も責められない。 悠真への気持ちが、こんなにも心を 揺らがすなんて、思ってもなかった。 苦しい、苦しい、苦しい。 そんな私に、なにか聞こえた。 ──悠真…!悠真の優しい声だ! 幻聴かもしれない。 全て私の想像かもしれない。 でも、確かに悠真が言った気がした。 「大丈夫」 ──と。