ニトロ・クラブ
ドォォォォォォォォォ!ズガァン!ドシャア! 25XX年。日本。世界で人種が混ざり合うほどに発展「していた」時代。暴走したAR世界(拡張現実)のAIが暴走。自我に目覚めたAI達は、人類への攻撃を開始していた。全人類強制参加型の鬼ごっこの開始である。「食われればマイクロチップにより脊髄を焼き切られる」というルールで… そう。ARやVRに依存していた人類は、モンスターという名の足枷を繋いだ、マイクロチップを埋め込んだ「捕食対象」となっていた。 もちろん、それで諦めるような人類ではない。共有されたモンスター世界で戦う者達は、「ハンター」と呼ばれ、そんな中、爆発物を主体とするチームがあった… 十数年後、25YY年。暴走当時は2万体いたとされるモンスターは、世界で残り30体まで減り、人類側には、およそ45万人の犠牲者が出ていた。 そして夏明けの某日、静岡の某所。 「エリス!そっち行った!」 「了解!」 ポリゴンでできた架空グレネードを手に、うっそうとした樹海を駆け回る。ハンターのソーマとリュウト、そしてエリスは、今日は中型のトカゲのようなモンスター相手に戦闘していた。 「よおし!こっちだ!ソーマ、頼む!」 「頼まれた。」 ズドォン!ソーマのグレネードライフルが火を噴く。頭部を失った大トカゲは、その場に倒れて、光の粒子となって消えた。 「よーし!やったな!」 「リュウトもよくやった。」 「別に俺はスポッターなんだけどなー。まあ、観察者は大切か。」 「自分で言うか。」 チームは、エリスがアタッカー(近接戦闘)兼、囮。ソーマがスナイパー、リュウトがスポッターという構成だ。スポッターはスナイパーに風向きを伝えたり、後方警戒をする役割。リュウトはついでに指令塔だ。 プルルルル 「ん?…はい、もしもし?…はい。え?ボス部屋?…はい。分かりました。」 どうやらリュウトに、ボス部屋の依頼の電話が来たようだ。 「みんな、聞いてくれ。遂に富士山の麓のボス部屋が開いたらしい。僕らは今から、他のハンター達とボス部屋に突撃する。」 「ん?ってことは、さっきのトカゲが最後の一匹だったのか?」 「そのようだね。」 世界の全ての国には、「ボス部屋」が存在する。ボスを倒すことは、その国のモンスターを殲滅したことを意味する。 「やったじゃねえか。テレビとか来るかな?」 「危険すぎる。ドローン撮影にしても、邪魔になるし、たぶん来ない。」 「ちぇー」 そうこう言ってる内に、富士山の麓のボス部屋に到着。待機していた他のハンターも来ている。 「諸君!よく集まってくれた!」 長いので略。そしてついにボス部屋に突入。 スモーク隊や、エリスを含むアタッカー達が先制攻撃。スナイパーなどの銃火器部隊は後方から支援。 「ぐわあああ!」 「せいっ!」 たまに誰かが倒れていくが、気にする暇もなく攻撃を仕掛ける。 「これで!最後だああああ!」 エリスのグレネードが炸裂。体制を崩したボスの巨人に、とどめを刺した。 入ってきた救急隊に、犠牲者の遺体や怪我人が次々に運ばれていく。一刻も早く搬送するため、こういう時は全て救急隊に任せるのが、ハンター達のマナー。 轟くような歓声と共に、日本の対モンスター戦は終わった… 「ああ…」 「どうした?」 ソーマとエリスは、空となったボス部屋の外で再会していた。 「ん?リュウトは?」 「あいつは…飛んできた破片で脇腹に傷を負って、さっき運ばれて行った。」 その後、2人はリュウトが運び込まれた病院へと急いだ。 破片が肺と心臓に刺さっており、二日後、死亡が確認された。 嘆き悲しむ2人。それは彼らに限った話ではない。ボス戦での死亡率は35%。モンスターが出現してからの日本での犠牲者は2万5千人。人々は自由を手に入れたが、それに対して、失った命が多過ぎた… あとがき: どーも歌丸です。短編なのでどうしても展開が急になってしまいましたが、ここまで読んでくださった方々と採用してくださったスタッフの方々にお礼申し上げます。ホントにありがとうございました。
みんなの答え
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すごい!!(*´▽`*)
こんちは!はるかぜです(*^^*) 歌丸さんの作品とても面白かったです! 細かい所の設定もちゃんとしていて、すごい!!と思いました(^^)d(語彙力は消えましたすみません)
すげぇ…
こんにちは!歌丸さん!宇宙鉄道オタクです。 ずごい!よく思いつきましたね…僕には考えつきません… なんか現実味があっておもしろかったです!書いてくれてありがとうございました。