突然の告白
私は友里愛(ゆりあ)。友里恵(ゆりえ)という妹がいる。そして、好きな男の子もいる。 その人の名前は、昭仁(あきひと)。 彼は、頭も良くて、運動もできて、イケメンで、しかも優しい・・・ みんな彼のことが気になっている。 私も、彼が好き。でも、最近妹の友里恵と彼の距離が近付いてきている気がするのは気のせいだろうか。 私は、放課後彼のことを近所のカフェに誘うことにした。 授業が終わるチャイムがなった。 そろそろ彼に言わなければ。 お誘いをするだけなのに、胸がドキドキする。 (あ・・・やっぱり、私ほんとに昭仁のことが好きなんだ・・・) 改めて痛感した。 私は、あっけなく震える足を一生懸命動かしながら彼に近付いた。 「ねえ、昭仁。あのさ、学校終わったら近所のカフェいかない?すごい美味しいみたいなの。もし良ければ・・・」 (あ、、、緊張した、、、誘いに乗ってくれるかな。。。) 少し不安な自分もいた。 ドキドキしながら返事を待っていると、昭仁は答えてくれた。 「あ、いいよ!行こ行こ!」 というように快く誘いに乗ってくれた。 歩いて十分ほどでカフェに到着。 私は彼の隣に座った。 その時、私はバランスを崩し、彼に横たわってしまった。 (キャー!どうしよう・・・!あれ、昭仁、熱い・・・) そう、彼の体はとても熱かった。 (あっ、そうだ。まずは昭仁に謝らなきゃ!) 「ご、ごめんなさい!」 私は、立ち上がり頭を下げた謝った。 「あ、い、いいよ。大丈夫だよ。そんなの、、、気にしないで。」 彼の顔が真っ赤だ。私はてっきり、彼が風邪を引いているのかと思った。 「大丈夫?顔真っ赤だよ。熱があるの?」 私は尋ねた。 「そ、そんなことないよ。大丈夫だよ。」 彼は恥ずかしそうに答えた。 それから私たちは、ドーナツを食べたりドリンクを飲んだりしながら、時間を忘れて話し込んだ。 すると昭仁は腕時計を見てこう言った。 「そうだ。もう帰る時間だ。門限破ると怒られるから。じゃあ、友里愛、また明日な。 それと、ここのカフェ美味しかったよ。誘ってくれてありがとな。」 私はときめいた。 (ウソ!名前を、、、しかも、呼び捨てで、、、、!それに、『ありがとう』って、、、!) 照れ臭かったけれど、すごく嬉しかった。少しだけ、両想いに近づいた気がした。 そのままときめきながら家に帰った。 すると妹が来て言った。 「お姉ちゃん、相談があるの。私ね、昭仁さんのことが好きなの。」 私は少し不安になった。 (昭仁さんも妹のことが好きだったらどうしよう。) そんな考えが頭をよぎる。 いくら愛する妹だとはいえ、恋のライバルだったりしたら気が気でない。 次の日学校に行くと、私は昭仁に何気なく尋ねて見た。 「ねえ、昭仁、、、あのさ、私の妹のこと、どう思ってる・・・?」 すると昭仁はこう言った。 「う~ん。どうってねぇ。別に、ただの後輩とか、友達とか、、、そこらへん?」 私は少し安心した。 「そっか、ちょっと妹のことだし気になったんだ。」 学校が終わり、1人で下校していると昨日昭仁といったカフェで妹と昭仁が楽しそうに話しているのが見えた。 私は不安になった。 (さっき学校で言ってたのは嘘だったの?ほんとは、妹のことが好きなの?) そう思ってしまった。 外で呆然としていると、妹と昭仁が出てきた。 私は偶然を装って、2人に話しかけた。 「2人ともそこにいたんだ。」と。 すると昭仁が口を開いて言った。 「うん。そうだよ。友里恵さんに誘われて。そうだ、友里愛、こっちにきて。話したいことがあるんだ。」 私は突然目隠しをされた。 「な、なによ昭仁、、、」 気になって気になって仕方がなかった。 すると昭仁の声が聞こえた。 「目を開けていいよ。」 私はゆっくりと目を開けた。 「うわ~!すごい!」 そこには、一面の花畑が広がっていた。 「昭仁、こんなとこがあったの!?」 私は満面の笑みで言った。 「うん。あったんだよ。それで、話したいことっていうのは、、、 俺、友里愛のことが好きだ!俺の彼女になってくれ!」 突然の告白。 私は嬉しくて嬉しくて涙が出そうだった。 「もちろん!私も、好きでした、、、」 すると遠くから妹が出て来た。 「2人とも、いい雰囲気だったよ。私、昭仁さんのこと好きだったけど、2人はすごくあってると思う。だから、2人の恋、応援させて!」そう言った。 妹も認めてくれた。 それからというもの、妹にも彼氏ができて、10年後、妹の彼氏と妹と、私と昭仁でダブル結婚式が開かれた。 私と昭仁は、今でもずっと仲良しの、幸せな夫婦でいる。