いかないで。
『・・・これが最期になると思うから、よく聞いて。』 俺の腕の中で、力のない声が囁く。すっかり青白くなってしまった彼女の顔に、俺の涙がぼたぼたと落ちた。 『全部全部、あなたが・・・教えてくれたから。』 そっと、冷たい手が頬に触れる。 『愛情も、ぬくもりも、生きる理由も、全部。・・・私に与えてくれたのは、あなただった。』 『・・・そんなこと・・・ねえよ』 喉の奥から声を絞り出す。 『お前だって・・・孤独だった俺を抱きしめてくれたじゃないか・・・!』 絶対に離れない。そう誓ったのに。 『まだ、まだ逝くな!沢山お前に伝えたいことが・・・っ』 唇に、人差し指が当たった。 『もう、お別れだよ。』 柔らかな声が、ひどく残酷な事実を突きつける。 『・・・あなたのこと、大好き。愛しているわ。夢を一緒に叶えられなくて、ごめんなさい。でも私は・・・いつだってあなたの傍にいるからね。』 彼女の目尻に、涙が伝う。 『・・・ありがとう。』 瞳が、閉じる。 おとぎ話とおなじように愛のキスをしても、彼女が目覚めることはないのだ。 分かっていても、そっと唇を落とす。 いかないで。 飲み込んだ言葉は、君に届いただろうか。
みんなの答え
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泣
やほ^ ^ ゆずだよ! 本題 感動しました!! 素敵ですね。 またね
命の大切さが分かりました
短い文章なのに、 ・人が教えてくれること ・当たり前だと思ってたことの大切さ ・命の尊さ ・命の儚さ ・命の大切さ が分かりました。 また、読みたいです。
すご!
今まで読んだ小説の中で一番でした。 最高です!!! 小説家になれると思います!
泣ける
おもしろい! 感動します。 語彙力のある言葉が多く洗練された小説。 読みやすいし心に残る。素敵だなとかんじました。
近親感……
でもストーリー自体は、とっても良いですね!