母のカレーと一本の電話
ある日俺のもとに一本の電話が走った。 「義人(よしひと)お父さんが死んでたって...」 は?「死んだ」じゃなくて「死んでた?」どういうことだよ。 俺は親父と会話をした記憶がない。 親父は自分で会社を立ち上げたが軌道に乗らず莫大な借金をした。 そしてそのままその借金を背負って家族は後回し。 親父はいつも自由でお袋はいつもそれについて愚痴を言っていた。 ただ、そんな親父の小さい頃の話を聞くと親父は母親に捨てられ施設のようなところで育ったらしい。 親の愛を感じたことのない親父なら今までのことすべて仕方ないのか?と考えた時もあった。 最後に会ったのは2年前。 自分も親になって自分の子供と親父と嫁さんと一緒にご飯を食べに行った。 相変わらず何一つしゃべらず黙々と食べ終わって帰ったと思う。 親父の糖尿病も病院に行く金なんかなくて、俺がお袋と家に見に行ったらチョコとコーラが大量にあった。 そして親父が死んだ3日後に発見。 新年を迎える前日らしい。 台所にはお袋が作り置きしておいたカレーとともに1枚のカードが置いてあった。 「ちゃんと作ったやつは食っといた。 幸子今までありがとな、愛してた」 涙が止まらなかった。 何で言ってくれなかったんだよ! 親父はきっと俺たちまで借金の催促が回らないようにしててくれたんだろ!? お袋を愛してないんじゃなかったのかよ!? だから病院に行く金もなかったのか... 最後の最後まで迷惑をかけやがって。 一緒に遊びたかった、一緒に酒飲みたかった。 もう一度生き返って俺に 『ありがとう』って言わせてくれよ。親父! けどこれが親父らしい最後なのかもしれない。 どうでしたか?この話^^感想もらえたらうれしいです。
みんなの答え
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悲しいぃ
悲しいお話ですね。愛って何だろうと考えさせられます。 最後のまとまり方、素敵ですね。 他のお話も楽しみにしてます。 年下でゴメンなさい。