思い遺し
ねぇねぇ。知ってる? ん?なにが? 死んだらどこに行くか。 天国か地獄? ブッブー!大間違い! じゃあどこにいくんだよ。 それはね。ここだよ。 ここってどこだよ。 君のところ。思い残しがある人のところに行くんだよ。少なくとも私は君のところに行く。 ふぅん。じゃあ俺は天国か地獄に行く。思い残し無いように生きるからな。 そんな風に思ってても思い残しは出来ちゃうもんなんだよ。 そんなんまだ分からねぇだろ。 私には分かるもん! はぁ?どういうことだよ。 あはは □ 夢を見た。君と話した夢。 でもこんな会話を本当にしたんだ。 今考えたら君はあの時から死ぬことを決めていたんだね。 思い残しってなんだったんだろ。 あの時に聞いてしまえばよかった。 『思い残しってなんなの?』 たったこれだけを聞くだけなのに。 なんで聞かなかったんだよ。俺は。 君はクラスの皆に虐められて。 それでも俺と話すときは笑顔だった。 あの笑顔は本物だったの? 無理に作った笑顔じゃないの? そんな顔をするぐらいなら思い切り泣かれた方がマシだったよ。 僕は君のことが好きだった。 やっぱり君は正しかったね。 思い残し、出来ちゃった。 君に想いを伝えれば良かった。 君のこと助ければ良かった。 僕は君のことを虐めた。 直接は害を加えてないけれど見て見ぬふりをした。 僕がほんの少し勇気を出して虐めを止めれば良かったんだ。 でも僕にはそれができなかった。 結果として君は死んだ。 それって僕が殺したのと同じじゃない? そうだ。僕は君を殺したんだ。 君を殺してしまった僕は罪を償うために死ぬことにするよ。 僕は学校の屋上に忍び込んだ。 君も死ぬ時こんな気持ちだったのかな。 全然怖くないや。 もう早く死んじゃお。 「駄目っ!!!」 誰だよ。僕を邪魔するやつは。 「貴方は悪くない。だから死なないで」 「っ!!その声!」 姿は見えない。 けれどその声は間違いなく君の声だ。 「私には思い残しがある。だから死んでからずっと君のこと見てたんだよ?」 「思い残しって…なんなの?」 「言わないといけないことがあるの。」 少し間を開けて君は話し出した。 「ありがとう。結局死んじゃったけど君と一緒にいるときだけは楽しかった。この世で唯一楽しい場所だったんだ。」 彼女の言葉には続きがあった。 「…好き。貴方のことが好きなの。」 「俺も…!君のことが好きだったんだ!」 「そうなんだ。嬉しいな」 君がそう言うと一瞬風が強くなった。 その一瞬だけ。 本当に一瞬だけ。 君の姿が見えた気がした。 偽物じゃない。 本物の笑顔を浮かべた君が。
みんなの答え
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うう~...悲しい...
とっても切ないですね! 死ななくて良かったです! 両想いだったのに... (T-T) 書き方、良いですね!面白かったです! またかいて!