ハツコイ
私はまだ、初恋をひきずっている 立花 沙彩(たちばな さあや)高校2年生。 それは、小学5年生の時のこと。 私は隣の席の木下 朔(きのした さく)君の明るくて、元気で優しいところが好きだった。 ある日、朔君が筆箱を忘れてきていた。勇気を出して声をかけた。そして、同じ柄の鉛筆を二本貸した。次の日、学校に行くと、机の上に昨日貸した鉛筆が一本だけ置いてあった。鉛筆には、ガタガタの字で、 「ありがとう!さようなら」と書いてあった。意味が分からなく困惑した。朝の会のとき、先生は口を開いた。 「朔君がお家の人の仕事の都合で急に引っ越す事になりました。…」 その一言を聞くと、頭が真っ白になった。その後の言葉は、覚えていない。しばらくして、鉛筆に、書いてあった、さようならの意味を理解した。涙が溢れてきた。すごく寂しかった。 久しぶりに思い出したなー。私は、まだその鉛筆を大事に持ってる。朔君はもう一本の鉛筆をまだ持っていてくれているのだろうか。持っているわけないか…もう、どこにいるのかも分からのに、忘れたいのに、 忘れられない。 ある日、私の学校に転校生がやってきた。 「はじめまして、久遠(くおん)朔です」 (朔君!?あーでも朔君の苗字は木下だしこんな運命あるわけないか) 久遠君は私の隣の席だった。顔を見てるとますます、朔君に見えてきた。 (はぁー私、やばいな久遠君が朔君に見えるなんて) ふと、久遠君の筆箱を見ると、あの鉛筆が入っていた。間違いない、絶対そうだ。 恐る恐る聞いてみた。 「木下…朔君?」 「えっなんで知ってるの?」 「私、立花 沙彩だよ。覚えてない?その鉛筆の」 「えぇー沙彩!?!?」 「やっぱり」 「あっちで話さない?」と朔君は言った。 私はうんと頷いた。教室からは、冷やかしの声が聞こえてきたが、今はそれどころではなかった。 話を聞いていると、朔君は、お父さんの仕事の都合で引っ越したらしい。でも、お父さんの浮気がお母さんにバレて、朔君は、お母さんと家を出て行ったんだそう。 それで、今年、またこっちに戻ってきたらしい。 「だから木下じゃなくて、久遠になってたんだ」 「うん。お母さんの旧姓が久遠だったんだよ」 「あのさ沙彩、俺、沙彩のこと、ずっと好きだった。だから、あの鉛筆持ってた。また会える気がして…バカみたいだよな」 「私も、朔君のことずっと好きだったよ。それに私も、鉛筆まだ持ってる」 2人は、お互いの顔を見て微笑みあった。 2人は、この鉛筆は、ずっと、お守りとして持っておこうねと、約束した。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
こんな再会してみたい!
まず、同い年の子がこんなに面白い小説を書いているのにビックリしてます。私、あんずさんの大ファンなので、これからも、キュンキュンするような小説を待ってます!
すごいです~!
めっちゃいいお話ですね! 私もこんな恋、してみたい~(無理でしょ!)
イイネ!
とっても良い話ですね! 面白い! こんな恋してみたいな!w ぱちぱちぱち! マタネー♪
いいね!
このストーリー作ったってすごい! 鉛筆のお守りいいね! 私もこんな恋してみたいなぁ~
好き!
あんずさん!好きです! こんなお話初めてです!すごくいいお話ですね。 朔くんもよくもう一本を持っていようと思いましたね! いいお話をありがとうございました!
凄い!!
とてもいい話ですね!!最後まで読んでいるうちに感動しました。
おもしろいです!
こんにちは(*・ω・)ノ 初恋に限らず、前好きだった人をひきずるってすごくわかるし、私も引っ越しをして少しひきずってた経験があったので、なんか自分と重なるところがあってエモかったです。 鉛筆で気づくっていうのもまたいいですね。それをお守りにするって最高です…! それでは♪*゚
とても良い話ですね!
こんにちは! とても良い話だと思います(T^T) また会えて良かったですね!!! サイン下さい笑
きゃー!(歓喜の雄叫び)
すごいキュンキュンする!いいな。私もこんな恋したい…(笑)
凄い!
面白い作品でしたっ! 年下ですが、13歳でこんな小説書けるなんて。 ファンレター送れるなら送ります^ ^