夏。放課後のコイゴコロ
私は中学一年生の和歌谷夏恋(わかたにかれん)。今は、部活動の真っ最中だ。私は今年中学一年生となり、吹奏楽部に入部した。 真夏にやる部活は結構キツくて、頭がぼーっとしてしまう。 ♪~ミーーーンミンミンミーーーン うるさいくらいに鳴いているセミの声。空高く上がっている入道雲。たまにふく生ぬるいそよ風。 そういうのを見ると、夏っていいな...って思ったりもする。 「では、八小節目から合わせます」 先生の声が聞こえ、我にかえった。おっといけないいけない。私は汗を短い袖でぬぐい、頑張って部活に熱中した。 休憩時間になった。私は真っ先にベランダの方へダッシュ。「夏恋ー。トイレ行こー。」って友達の声が聞こえたが、どうしてもしたいことがあったから。ベランダのドアを勢いよく開け、二階の音楽室から校庭でやっているサッカー部の練習風景を見た。 「渚くん、発見!」 小さい声で呟いた先には、現在片想い中の三上渚(みかみなぎさ)くんがいた。 サッカー中の渚くんを覗くのが、毎日の日課になっていた。 今は片想いかな?両想いだといいな。と考えてしまう自分が情けない。 「告白ったほうがいいんじゃん?」 部活も終わり、親友の佳菜(かな)に熱い太陽が照りつける公園で渚君への気持ちを話していた。 「えぇ?!い、いきなり...」「いきなりとは言わないよ。じゃあ来週の体育祭のあと?告っちゃえば?!絶対いいよ!挑戦挑戦!」それには私も動転した。「えぇ。うん。やってみようかな...。」「いいじゃん!自分に逃げるなー!」 そんなこんなで体育祭当日。 「夏恋、がんばれ!」かなが応援に来てくれた。「うん、頑張る...」私は渚君を体育祭終わりに呼び出し、その時間になるまで、ずっとー深呼吸を繰り返した。緊張する...。 その時、「夏恋!」元気な声が聞こえた先には、渚君がいた。「渚君...」私はなぜか泣きたくなった。「話ってなに?」「えっと、その...」「なに?」「渚君!好っ好きです!付き合って下さい!」 沈黙があった。 「...夏恋...俺も好きだ。」