私の心を奪ったのは、あなたでした。
「あっ!!森山さんだ!!」 「今日もかわいいなぁ。」 私が登校すると、必ず男子は騒ぐ。それはなぜか。それは私、「森山 花奈」が生まれながらのモテ体質だからだ。目はパッチリ二重。形の整った眉と鼻に、ツヤツヤの唇。身長は、わりと高めで手足が長い、そして肌は白くてしっとりしている。そんなモデルでも憧れる外見をもったせいで、この13年間の人生どれだけ困ったことか。 幼稚園ではお姫様、小学校では美少女、そして今、中学生になったらついたあだ名は『女神』!! そして、私が人生で告白された回数はなんと…25回!!もう断るのもなれてきた。でも、私がどれだけモテても、マンガや小説に出てくるみたいないじめる女子もいない。私は女子にも人気があったのだ。 教室について、自分の席に行き机の中をのぞく。これが朝の日課。なんでかっていうと、今日も…ほら!!手紙が入ってる。なになに? 『森山 花奈様 あなたのことがずっと好きでした。僕と付き合ってくれませんか?返事は今日の放課後、校舎裏で聞きたいです。 柏木 涼』 「はぁ。あなたのことがずっと好きでした、か。」 私は正直、もう中学生だし彼氏は欲しいと思っている。けど、私に告白してくる男子と言えば…私の外見だけで好きになったり、私の性格が想像していたのと違うだけで告白を取り消すような人しかいない。私が付き合いたいのは、『心から私のことを好きになってくれた人』だけなのに。 放課後になった。私は断りの言葉を、頭の中でシミュレーションしながら校舎裏へ向かう。校舎のかげからひょっこり顔をのぞかせると、誰かが立っているのが見えた。その後ろ姿を見て、私は仕方なく奥へと進んでいった。 「あ、あのぉ?」 おそるおそる声をかけると、その人物は振り向いた。 「森山さん、かっ、考えてくれた…?」 私の中では、柏木君はただの隣のクラスの男の子で、少し女子にモテているという認識しかない。私は思い切って柏木君に、そう伝えてみた。でも柏木君は、 「当たり前じゃないか。そんなに、話したこともないんだしさ。」 と返してきた。いつもだったら絶対に、告白を取り消しにされるのに…こんな人は初めてだ。 「柏木君って、どうして私のこと好きになったの?外見?」 やけになって聞いた。柏木君は、やや驚いたようだったけどすぐに言った。 「そんなわけないじゃん。俺は女の子は中身で好きになるんだ。」 私は内心、それが嬉しかった。でも、反対の言葉が口から出た 「本当に?信じられない。」 彼は、にっこり笑って言った。 「信じなくてもいいよ。そのかわり、返事を5日後にのばしてくれないかな?絶対に俺のこと好きにさせてみせるよ。」 今日で4日目。柏木君は、ああは言ったものの全然動かない。私は、何をされるのかあんなにドキドキしたのに。やっぱり私のことは、好きではなくなったのだろうか。最近は、それが気になってなかなか授業に集中できない。 5日目。ついにこの日が来た。そして、机の中にはまた柏木君からの手紙が入っていた。 『森山 花奈様 今日の放課後、5日前と同じ場所へ来てください。 柏木 涼』 放課後、校舎裏に行った。前と同じように、柏木君は先に来ていた。 「柏木くん。」 私が呼ぶと、柏木君は振り向いた。その表情を見て、悪い意味でドキッとした。 「ああ。森山さん。あのさ…」 手がカタカタと震えてくる。 「俺、も」 「やめて!!」 思わず耳をふさいだ。 「その続きは、聞きたくない。」 すると、柏木君はクスッと笑って言った。 「今、何を想像した?」 え? 「大成功!!森山さ…花奈さぁ、もう俺のこと好きでしょ?」 うっ。 「そう言われてみれば、そうかも。」 私のその言葉を聞いて、柏木君は私を抱き寄せた。そして耳元で 「でしょ?」 っと言った。悔しいけれど、もうダメ。私の恋は、彼があの言葉を言った時から、始まってたんだ。 「大好き。」 私は、彼の背中に手をまわしながら、そう言った。《完》 咲楽です。楽しんでいただけたでしょうか?感想お待ちしてます!!
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いいなー!
11歳でそんな恋できるなんてすごい! なんかモテる方法とかあるの? 私もモテたいな 文も小説なみに上手 これからも彼と頑張ってね!
きゅんきゅん!!!
すごい! めっちゃきゅんきゅんしたー! 私も、森山花奈ちゃんみたいになりたい…(絶対なれんw)
めっちゃ良かったで!!
ちこと申します!! キュンキュンしました笑 何か私もおんなじような事があった いつのまにか好きになってたって事 心に染みました。 また書いてくれたらありがたいです^^*
面白かったです!
とっても面白かったです! いい作品ですね!