短編小説みんなの答え:3

ありがとう。大好きだよ、と言ってキスをした君。

「またね、じゃねぇよ...未桜......」彼女は静かにこの世界からいなくなった。 大好きだよ、またね。と言い残してキスをした未桜。なんで、なんで、今になって...。 今さらこんな気持ちに気づかせておいて君は居なくなる。 ずっと片思いだと思ってたのに、君に告白するのは俺からにさせてよ。 君がいなくなるからこの気持ちは二度と言えない。 涙が込み上げて来て、止まらない。 「ありがとう。大好きだよ。ま、た...」 あの時、ナースさんは未桜が目を閉じた辺りに来た。 俺がガキみたいに大声あげて泣いてるもんだから察したのかもしれない。 その光景を見て、未桜は救急治療室に運ばれた。 その後に来た未桜のお母さん、お父さんと一緒になって助かることを祈った。 医者だって出来る限り手を尽くしてくれた。でも駄目だった。 未桜の命が戻ることは無かったんだ。 遺族は悲しみにくれる暇も無く、お通夜、葬式の準備だ。 俺も出来る限りのことは手伝った、けど、ガキに出来ることなんて数えられる程だけだ。 梅雨のこの時期、葬式の最中は皆の心の中を表すようにしとしとと雨が降っていた。 遺影のまわりには未桜が好きだった向日葵で埋め尽くされていた。 葬式には異様とも言える向日葵だが文句を言うものなんて居なかった。 「うっ、うぅ......」 「未桜......」 皆が泣いて泣いて、未桜は本当に愛されていたのにと心が痛くなる。 俺は未桜が居ないことが現実が受け入れられなくて、信じられなくて泣けなかった。 お焼香を済ませ儀式が終わり、ふと、未桜が居なくなった現実が突きつけられる。 もう少しで向日葵の時期だったから向日葵を見せたかったけど...そんな願いが叶うことは無かった。 日常が戻りつつあった頃、一本の電話がかかった。 未桜のお母さんからだった。 『ピンポーン』 「あ、翔太くん来てくれてありがとうね。」 未桜のお母さんが出てきた。泣きはらした跡や、未桜を失った悲しさからやせ細っていた。俺は何も言えなくなってしまった。 「お邪魔します。」 家にあげて貰った。 未桜の仏壇の前に行く。遺影の中で笑う未桜を見て線香をたてる。挨拶をしてから、持って来たものを渡し、お母さんと話した。 ふと、思い出したようにお母さんが 「翔太くんに今日来て貰ったのはね…」 と言い未桜の部屋に連れられた。 部屋はとても片付いていて、病院から持って帰って来ただろう物が置いてあった。 未桜を思い出したのだろう。お母さんは今にも倒れそうだ。俺は未桜の最期に立ち会った。けど、お母さん達は大事な愛娘の最期に立ち会えなかった。 最後ぐらい家族といたかったろ...未桜。ごめんな。未桜にも、お母さん達にも、申し訳無いどころじゃない。 「これなんだけどね…」 と俺に一通の手紙を見せた。 「これね、未桜が翔太くんに残していたみたいなの。」 「え、そんな......」 今にも泣き出しそうな気持ちを抑えて言葉を出す。 良かったら、読んでみてね。勿論、開けてないから安心してね、とお母さんがにこやかに笑う。 俺は読むことにした。 翔太へ   この手紙を読んでいるということは私はこの世に居ないんだろうな。 ごめんね、翔太。最後にあんなことして。翔太が私のことが好きなんてことが有るはずがないのに。 いつも翔太が私のために見舞いに来てくれて嬉しかったよ。 優しい翔太がずっと好きでした。 抗ガン剤治療はつらかった。死と隣合わせで、ずっと怖かった。一人で泣いたりもしてた。この世界に自分が存在しなくなる事実が怖くて。大丈夫なフリしてたけど、1人だと苦しかった。けど、翔太と一緒に居たときはそのことを忘れられたの。 学校に行けない私に勉強を教えてくれたり、話しをしてくれたり、楽しかったし、嬉しかった。 そんな時間がいつまでも続けばいいと思ってたんだけどな。 唐突だけど、どうかいい人見つけてね?笑 ありがとう。無理だけと、またどこかで会えたら会おう。 どうか、私のこと忘れないで。次会うときまで、さようなら。大好き。 未桜より 文字が涙で滲む。 「なんで、なんで、辛いことを1人で抱え込んだんだよ。なんで俺に言ってくれなかったんだよ、」俺は思わず泣いていた。 「未桜は...こんなに愛されていたのね......うぅ」お母さんにもうつって2人で泣いた。 一度泣いたら泣き止めなかった。お母さんは泣きたい分だけ泣いて良いのよ。 未桜のことを思って泣いてくれてありがとう。と言ってくれたから、その言葉に甘えさせて貰った。 家に帰ってもう一度手紙を見る。 そうすると1つのものが出てきた。四つ葉のクローバー。 昔未桜と一緒に探した四つ葉。 未桜のことは絶対忘れない。次生まれ変わったらきっと見つけてみせるから、 大好きだ、

みんなの答え

辛口の答え

※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!

泣いちゃう(泣)

こんにちは!私も短編小説を書いてる読書・物語好きといいます!苺もちさんの短編小説を初めて見ましたが泣けますね(泣)最初のも見ました。泣けますね(泣)翔太くん未桜ちゃんの最期を看取れてやれて良かったね(悲しいけど)と言いたくなります。もう一回。 泣けますね(泣)


悲しいけどメッセージが伝わる。

こんにちは。初コメント失礼します。 未桜ちゃんは亡くなっているところから始まりましたが、翔太くんの未桜ちゃんへの愛が伝わって来ました。 普通の恋愛系も見てみたいです!


感動的で泣ける、、

鈴羽です 苺もちさんこんにちは! これってこの間のお話の続編的な感じですか? 苺もちさんのお話が読めて嬉しいです!! これは翔太くんから未桜ちゃんへのメッセージなのかなと思うと感動的でした。 四つ葉が伏線だったりして、、?と読者が考察が出来るお話でとても楽しませて貰いました! 苺もちさんの次回作?も良ければ待ってます!


13を表示

他の相談も見る

ランキングページへ

相談に答える

相談の答えを書くときのルール

【「相談する」「相談に答える(回答する)」ときのルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
ニックネーム必須

※3〜20文字で入力してね

※フルネーム(名字・名前の両方)が書かれた投稿は紹介できません


せいべつ必須

ねんれい必須
さい

※投稿できるのは5〜19さいです


都道府県必須

アイコン必須

答えのタイトル必須

※30文字以内


じこしょうかい

※140文字以内

※自分の本当の名前、住所などの個人情報(こじんじょうほう)は書かないでね


ないよう必須

※500文字以内


辛口

※ないようがきびしいコメントの場合はチェックをつけてね!


ひみつのあいことばを設定してね

他の人にわからないように、自分しか知らないしつもんと答えを入力してね。

※ひみつのあいことばは忘れないようにしてください

※自分が選んだしつもんや答えが他の人に見えることはありません

ひみつのあいことば①必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

ひみつのあいことば②必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

※みんなで使うスマホ・パソコンではチェックしないでね

※毎日キズなんに来ていると、ずっと自動で入力されるよ。くわしくはコチラ