雨上がりの両片思い
私は雨心(あまね)。中学生だ。ある日私は優しい人に出会った。彼の名は雪哉。受験して受かった学校で1番最初に隣になった人。人間不信気味だった私は最初は警戒していたが、その優しさにだんだん惹かれていった。ある夏の日。バス停で彼を見かけた。 「今帰り?」 「うん。雨心も?」 思いきって話しかけてみたら彼は答えてくれた。 「部活サッカー部だっけ?」 「そうだよ。小学校の頃から好きなんだ。」 彼がニコリと笑った。かっこいいな。すると、ポツリポツリと雨が降ってきた。 「あ、雨降ってきちゃったか。」 良かった。傘持ってきてて。 「そういえば俺今日傘持ってねぇや。」 「一緒に入る?」 「じゃあ。」 言ってからきづいた。これ相合い傘じゃん。でも、雪哉と微妙に距離がある。そして、少し気まずい。 「…雨止まないな。」 「うん。バスが来るまではこのままだね。ちょっと狭いかな?大丈夫?」 「うん…。」 (何で少し落ち込んでるんだろう?) その時の私はそう思っていた。やがてバスが来た。バスは混んでいたけど、2人ぶんだけ席が空いていた。そこに2人並んで座った。少しの間私達は無言になった。 「…雨心は雨、嫌い?」 「うーん。まあ、そんな好きじゃないかな。じめじめしてるし。」 彼から話しかけてくれたことに心の中で驚き喜びながら、私は答えた。 「そっか。俺は好きだよ、雨。雨降って地固まるって諺もあるし、雨上がりの空気はスッキリしているし、雨心の名前にも雨って入ってるからな。」 へぇ~ってえ!?え!? 「それってどういうk…。」 「あっ、ほら着いたぞ。」 話しているうちに駅についていたようだ。私は急いでバスを降りた。 「お、あれ!」 「うわぁ~~!綺麗だね!」 彼につられて見た先には、青空にかかるダブルレインボーがあった。 「ダブルレインボーを見ると幸せになるらしいぜ。な?雨も悪いことばかりじゃないだろ?」 「うん!」 やっぱり私は彼が大好きだ。いつか告白できるといいな。この日から、もともとあまり好きじゃなかった雨心という名前が大好きになった。 おまけ 雨心がダブルレインボーに見とれ、いつか告白しようと決めていた時。 (いつか遠回しじゃなくてハッキリと告白できるようにしよう。) 雪哉も同じくいつか告白しようと決意していた。2人が両思いだったと気づくのはまた別のお話。 あとがき 初めて真面目な恋愛の話を書きました。良かったら感想ください。面倒くさくて短くしたぶん、出来はあまり良くありませんが。