着信音
また、着信音が鳴ってる。 『明日、プール行かない? 美央と紬と向日葵、そして私がメンバーだよっ!』 ・・また、希咲がハブられている。 私達、いつからこんな風になってしまったの? 私、榊 美央。中学1年生。 勉強も運動もそこそこ。学園ヒエラルキーは中位の、平凡な中学生。 メールに書いてあった、紬に向日葵、そして奏音(メールを送ってきた子)は私の友達で、同じクラスの仲良し4人組。 紬は、ピアノの天才。コンクールで優勝したこともある。学校でも注目の的。本人は恥ずかしがっているけど。 向日葵は運動神経抜群。50m走は学年1早いし、シャトルランや走り幅跳びなどは3年にも通用するレベル。 そして、奏音。家が裕福で、成績優秀。向日葵ほどじゃないけど、運動神経も良い。 更には、美少女だ。非の打ち所が無いと、クラスでも人気者。 けど、ちょっと性格に難有り・・かな。 嫌な言い方だけど、クラスでは猫を被っている。 私達は、元々。仲良し5人組だった。 それが、希咲。頭が良くて、優しい。けど、少し内向的で、大人しかった。 奏音がある日、放課後に、 「5人で今からカラオケいこっ!」 って言った。 私と紬、向日葵は行くつもりだったんだけど、希咲だけが、 「ごめんね、今日は行けないの。」 って帰ってしまった。 しょうがないな、って事で別れたんだけど、カラオケに着いてから、奏音が、 「あのさあ、希咲ってさ、付き合い悪くない?」 と陰口を始めた。 「そんなこと無いよ・・。今日、希咲は塾でしょ?」 「いやさあ~、そう真面目ぶってる希咲が気になってたんだよね~」 紬の言葉を無視して、更にデットヒートしていく陰口。 「頭が良い事を鼻にかけてる」とか、「調子に乗ってる」とか。 希咲が思ってもなさそうな事を並べる奏音。 グループの中心核である、奏音になにか言ったら、どうなるか分からない。 そんな気持ちが、脳裏をよぎる。 ましてや私なんて、お情けでグループに入った凡人。 私は、グループを追い出されるの怖かった。 それからと言うものの、希咲はグループに無視される様になった。 紬も向日葵も、奏音の言いなりだ。 今日も、そう。希咲がハブかれている。 ウインディーというスマホアプリを使って、私達は会話している。もちろん、希咲は入っていなかった。 「明日、プール行かない?」 ・・どうしようか。けど、断ると私がハブかれてしまう。 私は、「行く~」と書かれたスタンプを押した。 次の日。近くの市民プールに到着した。 屋外プールでは、たくさんの人が泳いだり、遊んだり。陸側でアイスを食べてる人もいる。 床のタイルに足を踏み入れる。 熱い。 ・・去年もそうだったな。あの時は、希咲も一緒だった。 どうしてこうなってしまったんだろう? すると、雨が降ってきた。 「えー、雨? 泳ぐのに邪魔なんですけどー!」 奏音の言葉にドキリとする。 まるで、私の心みたいに泣いていたから。 やがて、顔に雫が落ちた。 涙なのか、雫なのか分からなかった。 短編書いてみました。 この物語は、これで完結です。見てくれた皆さん、良ければ考えてみてくださいね! 感想、よろしくお願いします!
みんなの答え
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すごくおもしろかったです!!
友達付き合いをリアルに文章に表せていてすごいと思います!!! 憧れます!!顔に落ちた雫は涙なのか。 雨なのか。どっちなんでしょうー!! すごく考えさせられるお話だとおもいました!!また小説投稿してください!! 待ってます!!