きみのすべて
私は藍山恋、16歳高校生。 Ren♪という名前で作曲しているの。 動画を投稿できるサイトにアップしているの。 趣味程度にね。 「Ren♪」 おー今回投稿した動画も評判良い! コメント見てみよ… 裕 Renさんの音楽素敵です! ずっと聞いていられます。 次も楽しみです! Ren♪ ありがとう! 次も聞いてね! 次の週 また動画アップしよー 数時間後 この動画も評判いい! 裕 「毎週、動画アップしてくれるの嬉しいです! 来週も待ってます。」 Ren♪ 「ありがとう!」 いつからか、裕さんからのコメントが楽しみになっていた。 あーもう学校の時間だ! 学校に着くと、 「ねえ、見た?Ren♪の動画最高だよね!」 と友達が言う。 「そうだねー」 それは私だってこと、言えない。 朝の時間 「鯉川裕斗さんは、高熱のため入院しています」 と告げられた。 その日から、鯉川さんは、しばらく学校に来なかった。 私は鯉川さんのことが好きだ。 そして、なぜだろう。動画の裕さんのコメントの頻度も減っていった。 次の日も動画をアップした。 でも、裕さんからはもう感想はこなかった。 次の曲名は、「さみしい」にしよう。 2週間後 私は動画を出した。 「さみしい」 裕 「ありがとうございます。コメントできない間、 ずっとあなたの曲を聴いていました。 特に今回は共感できました。 俺のきもちにぴったりで…」 Ren♪ 「それならよかったです。 私の曲に共感してくれて ありがとう!」 そして、 鯉川さんが学校に来るようになった。 休み時間、鯉川さんから話しかけられた。 「Ren♪って君だよね? 君の雰囲気とかが曲にピッタリで。 それに君、れんって名前だし ずっと君だと思って聞いてたんだけど…」 「…気のせいじゃないかな」 私が立ち去ろうとする。 すると私の手首を優しく掴んで 「君だよね、いつも学校で作曲してて、 家でも作曲してるのか眠そうにしてて、 いつもコメントにありがとうって返信してくれて。 それに君が学校でかいていた歌詞と、 曲の歌詞同じだったんだよ!」 「そ…そうだよ私がRen。」 「よかった、もしかしたら間違ってるのかなって思って。 君がRenじゃなかったら、君にとってはただの迷惑だったし。」 「な…何か悪いの!?私がRenで!?」 「そ…そんなんじゃなくて… 俺は、君が好きなんだよ!」 「えっ…!わ、私も… あ!いつもコメントしてくれるのって、君?」 「そうだよ 俺は君の全てが好きだ。」 その瞬間、私と君を祝福するかのように、 桜が舞い落ちた。