お茶会の準備
『あらお嬢さん。まだお茶会まで時間があるよ。時間まで遊びにいってらっしゃい。 わかったわ あら、さっきのウサギさんの名前は何だったかしら?』 不思議な夢。最近見なかった不思議な夢。何故か黒いスーツを着たウサギが森の中で"お茶会"の準備をする。顔がウサギの癖して身体が人間で人間の言葉を喋るウサギなんて現実に居てたまるか。朝の支度をして学校まで行くためにバス停まで向かう。 「あぁ~疲れた~」 勢いよくベッドに倒れ込む。 ベッドはギシッと返事をしてくれた。 『…またここに来たのかい?お茶会はまだだよ、遊びに行ってらっしゃい』 ……いつの間にか寝ていたらしい。母さんが呼んでいる。晩ご飯を食べに行かなければ。 『ああ、お茶会の準備は済んでいるよ。さあ、そこの席へ座って』 『ありがとう』 『ウサギさん、私ずっと気になってたの』 『なんだい?』 『私ずっとウサギさんの名前を聞いていないわ。ウサギさん、貴方はなんていうの?』 頭が痛い。こんなに同じ夢を見たのは久しぶり、いや初めてな気がする。…何故夢の私はあんなに幼いんだ。そもそもお茶会の準備に5年も掛かるか…? じーっと考え込んで。 「寝たくない…」 1人暗い部屋で小さく呟く。 『やあ_____、やっと起きたのかい?』 『ん…あたし…寝てたの…?』 『ああ、早くお茶会の続きでもしよう」 「ええそうね、早く貴方とお茶が飲みたいわ」 現実に無関心で平凡な女の子は何処へやら。 お茶会に誘われ2人ぼっち。 あの子とやっと一緒になれたウサギはご満悦。 長年の夢が叶ったらしい。 ずっと抱きしめて。額に口づけをする。 ____________________ なんだこれ…