短編小説みんなの答え:0

悪夢と泣き虫。

カラカラっ、とベランダの窓が開く。ベッドに寝っ転がっていた私・・・あゆりは、ちらりとそちらに視線を投げた。 カーテンがもぞもぞと動き、幼馴染みの利人が顔を出す。ああ、思った通りだ。少し目元が腫れているし、腕には枕を抱えている。 『・・・眠れない?』 ただ一言そう聞けば、利人はこくんと頷いた。 表では【近寄り難いクールイケメン】で通っている利人。だがその本性は・・・とんでもない泣き虫ボーイである。 幼い頃から、同い年の私が姉代わり。利人が悪夢を見た時、慰めるのは私の役目なのだ。 『ほれ、入んなさい冷えるから』 身体を起こし、部屋へ入るよう促す。利人はズッと鼻をすすりながら、大人しく私の隣に座った。 そのまま、私に抱きついて脇腹に顔を埋めてしまう。相変わらず小柄だなぁ。しばらく放っておいたら、ぼそりと利人が呟いた。 『・・・あゆりが死ぬ夢をみた』 『全く縁起でもない夢見たね・・・』 ギュウ、と抱きつく力が強くなる。 『・・・すげぇ怖かった』 そのまましくしく泣き出してしまった利人を引き剥がして、流れた涙を拭ってやる。 『まあ落ち着け、私死なないし!』 切れ長の目の下をそっとなぞる。 しばらく背中をとんとんと叩いてやっていたら、利人は安心したように眠り始めた。 全く、世話の焼ける幼馴染みだ。 でもそれも、悪くはないかも。 利人の髪を弄びながら、私は小さく微笑んだ。

みんなの答え

辛口の答え

※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!

この相談への回答は、まだありません。

他の相談も見る

ランキングページへ

相談に答える

相談の答えを書くときのルール

【「相談する」「相談に答える(回答する)」ときのルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
ニックネーム必須

※3〜20文字で入力してね

※フルネーム(名字・名前の両方)が書かれた投稿は紹介できません


せいべつ必須

ねんれい必須
さい

※投稿できるのは5〜19さいです


都道府県必須

アイコン必須

答えのタイトル必須

※30文字以内


じこしょうかい

※140文字以内

※自分の本当の名前、住所などの個人情報(こじんじょうほう)は書かないでね


ないよう必須

※500文字以内


辛口

※ないようがきびしいコメントの場合はチェックをつけてね!


ひみつのあいことばを設定してね

他の人にわからないように、自分しか知らないしつもんと答えを入力してね。

※ひみつのあいことばは忘れないようにしてください

※自分が選んだしつもんや答えが他の人に見えることはありません

ひみつのあいことば①必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

ひみつのあいことば②必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

※みんなで使うスマホ・パソコンではチェックしないでね

※毎日キズなんに来ていると、ずっと自動で入力されるよ。くわしくはコチラ