悪役にもハッピーエンドを。【短編小説】
大抵のバトル系のお話って最後は結局悪役が負けるじゃん。それ、どうなの? 俺、あるゲームの悪者サイドのリーダーなんだけどさ、最後はヒーローサイドが幸せになることに納得いかない。なんで最後はヒーローサイドが勝つの?“最後に正義が勝つ!”みたいな感じになってるけど、俺らだって俺らなりの正義で戦ってんだから俺らが勝っても良いじゃん。俺ら悪役サイドがハッピーエンドで終わっても良いじゃん。何、悪役サイドは幸せになる権利が無いの?…あるんだったら俺らを幸せにしてくださいよッッて話なんだよ!!!!あ、やばヒーローが… 『自分がやったこと、全部反省しろおおおおおおおおッッ!!!!』 「…ッ」 …あ、またか。また、俺らはバットエンドで終わりかよ。…なぁ、次にプレイするそこのお前、お願いだからさ、一度で良いからさ、俺らをハッピーエンドで終わらせてくれよ。ずっとバットエンドを繰り返すのはもう、うんざりなんだよ。 ーあぁまたゲームがスタートする。 ーend-
みんなの答え
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そういえば
私が過去に遊んだゲームで、「複数の正義のせめぎ合い」をテーマにしたRPGがあったなあ。 2大国に挟まれた小さな自治州を舞台に、 「自治州の平和のために、武力行使をしてでも自分が自治州の主導権を握るべきだ」と主張する2大国 「莫大な魔力を持つ至宝の力を手に入れて自治州を守りたい。そのためなら数多の犠牲も厭わない」と主張する有力な一族 「自治州の独立性を守りつつ、武力に頼らないより良い解決策を見出すべきではないか」と主張する第三の小国群 「今の政府や2大国には、ただ純粋に真っ当な政治をして欲しい」と訴える(一部の真っ当な)警察官や自治州の住民たち その全てが「正義」という名を携えてせめぎ合う。 最も悪役に近い存在として出てくるのは、2番目の「有力な一族」だけど、その悪役も、「大抵のゲームに出てくる悪役」とはひと味違い、歪みはあるけれど「客観的に見ればまともな理由」があり、物語中で完全に滅びることもない。 誰かがハッピーエンドになるのと引き換えに、他の誰かがバッドエンドになる。 このしがらみの理不尽さを、このゲームで思い知らされた。
すごく切ない…!
このお話、今までの中で1番好きです!切ない… 悪役の皆さん…今まで悪意を持って戦っててごめんなさい…! 確かにそうですよね…悪役だって悪役なりに頑張ってるのに、正義はいつも勝つ…悪役からしたら、どれだけ辛いでしょうか… 雪見大福さんはとても優しい方ですね。じゃないと、こんな素晴らしい小説書けませんよ! 新作楽しみにしてます!
すごい
ゲームの悪役視点って言う発想が面白いですね!こういう作品、すごく好きです! (次回作も楽しみです!!)
うぉぉ…
なんか切ないですね。 物語に引き込まれる感覚がします。(自分だけかな?) 確かに自分らなりの正義を背負って戦っているのに負けて当然は悲しいですね…。