見てるよずっっと、いつまでも、温かく…
「なんで、なんでよ…ねえ…姉さん…」 病室で、そんな声が響いていた。 彼女の目の前には、冷たくなった姉の姿があった。 「美咲…もう、もう…やめなさい…」 「いや…!いやよ…姉さん…お願い…神様…」 「美咲!…いい加減にして!咲南は…もう戻ってこないわよ…」 母があきらめたように言う。それもそうだ。心臓が止まったのだ。一切体を動かせない状態で… 美咲(みさき)は姉の手を握り続けた。何を言われようと、ずっっとそのままだった。 咲南(さな)が死んで、5時間… 美咲は、もう泣くのをやめていた。 彼女は、あきらめたのだ。 姉妹は、バスケの全国大会を期待されていた。 関東全国大会選考試合の今朝、姉の心臓と脳の病気が急に再発し、このように… 行きたかったな… 勝ちたかったな… 一緒に… 姉さん… 姉さんって呼んでるけど、別に距離を置いてるわけじゃないんだよ。 大好きな人がいなくなるって、こんなに悲しいんだ… ごめんね。 私が守りたかったな。 ごめんね…ごめんね…― 『もう泣くのはやめなさい』 え…姉さん…なんで… 『ごめんね…ごめんね…美咲…一緒にいてあげられなくて…』 そういって、頭をなででくれていた。 やめてよ…また泣いちゃったよ… 『死んでも変わらないこと、わかる?』 え…わかんない… 『それはね』 『私が美咲のことを、心から好きってこと』 『美咲…私の分まで、立派に生きてね。世界にいれなくても、美咲の心にいるよ』 姉さん!咲南姉さん!さなちゃん!お姉ちゃん!… ありがとう…私も 大好きだよ、心から大好き。姉さん、天国でも幸せに暮らしてね。 さようなら!大好きだよ!忘れないよ! 15歳、吉井咲南は、妹に見守られ、亡くなった。 10年後― 美咲は、23歳になった。 「ミサキ、パス!」 「はい!」 美咲は、今日も元気に練習中だ。 姉さん、見てるよね!私、明日、女子バスケオリンピックだよ! ありがとうございました。 どうでした? 美咲ちゃんと咲南ちゃんのお話です! 仮想で作ったものもありますが… 長かった、短かった、面白かった、つまんなかった、感動した、など。 ご感想を自由にどうぞ!