はさみのおばけ【短編小説】
ルナの筆箱のなかには、『はさみのおばけ』がいる。今のところ、はさみのおばけはいきなり切りかかってくるとかそういう事はしてこない。ただ、筆箱の隅っこでじっとしているだけ。喋ったりもしないし少しも動かない。「なんだろ、これ…」まぁ何もしてきそうにないので、とりあえずほうっておくことにした。ただでさえ疲れてるのに、考え事をするのは嫌だ…。いつの間にか、ルナは自分の部屋のベットで眠っていた。 次の日の事だった。筆箱の中を見たルナは、思わず声を出して驚いていた。「えっ…何これ…」鉛筆やペンはまるで猫が爪をといだ壁のように傷まみれ、消しゴムは粉々になっていた。「もしかして、君が…やったの…?」ルナははさみのおばけに恐る恐る聞いてみたが、喋ってくれないか…と思い、新しい鉛筆や消しゴムを入れようとした。その時…『これは 君の 心の中』はさみのおばけが筆箱の中で、小さな声でそういった。ルナは驚きで固まっていた。はさみのおばけが言ったことは確かに本当だったからだ。 ルナは、学校でいじめられていた。毎日毎日、物を隠されたり悪口を言われたり…ルナの心の中は、さっきの筆箱の中身とほぼ同じ状態だった。 いや、それ以上にズタボロなのかもしれない。 ーーー何てったって、ただの『はさみ』が『おばけ』に見えるのだから。
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すごい!
最後でえっ!て思いました! こんなお話好きなので書ければもっと書いてほしいです!
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