テストの神様 ありがとう
うーん。ぜんぜん分かんない。 今はテスト中。問題が難しいっていうのもあるんだけど、それよりも今座ってる席のせい。 私の学校ではいつも、テストのときに男女混合の名前の順で座るの。だから男子が女子の席に座ったり、女子が男子の席に座ったりってこともあって…。私が座ってるのは男子の席。宮野涼(みやのりょう)っていう男子の机。私、哀川未空(あいかわみく)の好きな人。ねえ、好きな人の席に座るのってどんな気持ちか分かる?すっごく恥ずかしいんだけど、ちょっと嬉しいんだ。 あのね、涼くんのことは同じクラスになってから気になりだしたの。優しくて面白いんだよ。そろそろ告白したいって思ってるんだけど、恥ずかしくてできないんだよね。そうだ、いいこと考えた。この机に告白の言葉を書くっていうのはどうかな?結構よくない?これなら恥ずかしくないし。やってみよ! 「涼くんのことが好きです。 未空」 これでいいかな?涼くんがきずいてくれますように。 テスト終わったー。ちょっと悲しいけど自分の机に戻らないと。そういえば私の席は誰が座ってたんだろう。えっと…。 え!!涼くんじゃない?うそ! 「未空。席、ありがとう。」 涼くん。本当に私の席に座ってたんだ。 ん?机に何か書いてある。 「未空へ 好きだ 涼より」 え!!涼くん?私と同じことしてる?告白なの?これは。驚いて涼くんの方を見た。涼くんも私の告白メッセージを読んだのか、驚いていた。 「涼くん。その…。机に書いてあること、いたずらとかじゃないよ。本当のこと。私、涼くんが好きです。」 「俺も。未空のこと好きだよ。それにしても同じ方法で告白とか、気が合うな。」 「そうだね。」 この告白をきっかけに私たちは付き合った。まさかテストが私たちを結ばせるきっかけになるなんてね。 ~あとがき~ 読んでくれてありがとうございます。私はこの未空と涼みたいにさりげなく告白したり、されたりっていうのにあこがれてます。なので、この話の感想も教えてほしいんですけど、何かいい「さりげない告白方法」の案があれば教えてください。