命のバトン(優月編)
こんにちは、みかんです! 「命のバトン」、今度はバトンを受け取った優月のお話です。 帰り道の横断歩道で、急ブレーキが鳴り響いた。大型のトラックが身に迫る。 ひかれる―――!思わずぎゅっとめをつぶった時、私を押したのはトラックではなく、人の手だった。 はずみで歩道にしりもちをつく。顔を上げて目に入ったのは、私を押して横断歩道に飛び出した、親友の姿だった。 時間が止まったかのように、体が硬直する。そして衝撃音とともに、私は叫んでいた。 「清香あ―――っっ!」 すぐに119番通報したが、間に合わなかった。救急車が到着したとき、清香はすでに―――……。 もう、いないのだ、清香は。清香は、死んでしまったのだ。 運動会ではしっかりバトンを握って、誰よりも速く走っていたのに、一番大切な命のバトンを落としてしまったのだ。 いや、違う。私がバトンを落とさせてしまったのだ。私の不注意で、清香は死んでしまったのだ。私のせいで…。 ごめん、清香。本当にごめん。ごめんね。ごめんね―――……。 涙が止まらない。清香の遺影の前で、何日も、何日も、泣き続けた。 なんで私は生きているんだろう。私なんか、生きている価値がないのに……。 『―――ゆづき。』 ……え? 『優月。』 聞こえる…声が聞こえる。大好きな、懐かしい、親友の声が。 『優月の言ってたこと、違うよ。私は、バトンを落としたんじゃない。バトンパスしたんだよ、優月に。だから自分を責めないで。私がパスしたバトンを握って、最後まで走って。優月の幸せな道を、私の分も、最後まで生きて。ゴールした先に、また会おう。』 私の口から、嗚咽がもれた。瞳には、さっきまでとは違う、温かい涙が膨れ上がる。 「ありがとう…ありがとう、清香」 清香は命がけで、バトンを繋げてくれたんだね。泣いている私を心配して、空から励ましてくれたんだね。ありがとう。ありがとう。ありがとう。 生きていくよ。清香が繋げてくれたバトンをちゃんと握って、最後の最後まで、一生懸命走っていくよ。だからいつか、できればずっと先のいつか、私がゴールしたら、また会おうね。 End 以上です!もし良かったらコメントをください!
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
みかんさんやっぱりすごい!
みかんさんやっぱりすごいです! みかんさんって私の小説にコメントをくれたみかんさんですよね!(違ってたらごめんなさい) やっぱりすごいです!感動しました!「命のバトン」って題名、素敵です!こんな素敵な親友が居たらいいのになあ、、、
なんやねん…
なんやねん…この素敵な物語… 感動しすぎルゥ! 交通事故には気をつけないようにしよう!(そこ?
ーか・ん・ど・うー
はじめまして!私も短編小説を書いてる読書・物語好きといいます!命のバトンの前回のも見ましたが泣けますね(泣)素敵な親友同士だったんでしょうね… 書いたらまた見に来ると思うのでそのときは私のも読みに来てください!