いつかの後悔
いつかの後悔 星の子 ~登場人物~ ・星谷 優 ・青島 香那 ・飯田先生(いだせん) ・田舞 小春 「えっと、優。付き合ってください。」「ごめん。俺彼女いるから…」俺は今、告白された。幼馴染の香那に。 香那に非があった訳では無い。正直めっちゃタイプ。 告白を断るのは苦手だが、彼女、小春に別れを切り出す方が きつい。いつもわがままな小春に、無理矢理付き合わされただけだったから。 ~2年後~ 俺は、高校生になった。香那と小春と同じクラスになった。小春は今までより、わがままになった。 「ゆーうくん!明日、小春とデートしょ!いいよね!」「あ、ごめん。明日用事があるんだ…」「えぇーまたぁ… 小春怒るよぉ!プンプン」「あ、あぁ。」正直小春には、参っていた。 ~1週間後~ 「いだせん、まだ香那来ないの?」「星谷、いだせんじゃないんだよ。飯田先生って呼べよ」 「まだ、香那来ないのか?」「あっ!ほらほら出席とるぞー。」 そう言われ、椅子に座る。「今日は、青島についてだ。青島はな…病気なんだ。癌だ。だから、今日は手紙書くぞ! 代表して持って行ってくれる人!」俺は急に会いたくなり、手をすっとあげた。「じゃあ、星谷。よろしくな」 時間があっという間に過ぎた。 病院は自転車で30分ほどの所にあった。リボンで飾られた色紙を持って行く。 『ガラッ』香那は、痩せ細っていた。俺は言葉を失った。癌はこんなに酷いものだと思わなかった。 「こ、これ…」そっと渡す。「ありがと。もういいよ、帰っても…」きっと、気を使っているのだろうと思った。 「私ね、もうすぐ死ぬの…優ともっと居たかった。一緒に…でも、でも…」香那のズボンには、水滴がポタポタと 垂れていた。涙だ。俺は、後ろからギュと抱きしめた。「ゆ、優…」そう言ってすぐ、香那が寄っかかった。と、 思った。違う、倒れ込んだんだ。俺は、医者を急いで探した。やっと見つかった人に「香那…香那が…」 急いで病室に行った。脈をそっと触って医者は首を振った。膝から崩れ落ちた。あの時、振らなければ良かった。 そしたら、もっと一緒に居られたのに。 ~10年後~ 「おーい!小春!支度まだか?」俺は、あんな小春だけど大切にする事にした。そして今日は4回目の結婚記念日だ。