魔法道具店へようこそ… ー現実化宝石ー
いらっしゃいませ。あ、前にも来たお客様ですか?まぁ、いいでしょう。 あら?お客様、お金持ってないじゃないですか!それじゃあ、買うこともできませんよ。 話を聞きに来たんですか?はいはい。分かりました。一年前ぐらいに来たお客様の話です。 【ミエール水晶】を見ましょう。さぁ、紅茶です。どうぞお飲みになって。 綺麗な夕焼け…。ブランコに乗ってる茶色い髪の私…。 今日も告白できなかったな…勇気が出ないや…。 「あーあ!魔法を使って告白できるようになりたいな!」 誰も居ない公園で叫んでるってなんか情けないな…。 「いらっしゃいませ。」 「わぁぁぁ!!!!だ、誰ですか?そ、それにこの建物は…」 目の前には紫の建物が建っていた。 「ここは、[魔法道具店]でございます。お客様、今なら割引セールです。一万円のものが千円になります。」 「魔法道具店?千円?」 状況がわからない。 「お客様、あなたが今必要なのはこちらの【現実化宝石】です。」 黒い髪の女の人は、綺麗な宝石のようなものを見せてくれた。 「これを持っていると、なんでも思ったことが本当になります。」 それがあれば…じゃあ… 「あなた、好きな人がいるのでしょう?告白されると思ったら、それが本当になります。」 「何円ですか?」 「本来なら一万円ですが、割引セールということで千円です。」 千円…財布にある! 「買います!」 「お買い上げ、ありがとうございました。ただし、思ったことが全て本当になるので気をつけて下さいね。」 学校に着いた。 よし。思うんだ。 私は、あの人に告白されるんだ。 「ねぇ。」 「な、何!」 「お、俺、お前のことが好きだ!付き合って下さい!」 本当に叶った。いいじゃんこの宝石。一生持っておこう。 確か、今日テストあったよな。 100点になるんだ!私は! 「テスト返しです!」 …100点じゃん!マジですごい! 「ねぇ、あいつさぁ、マジでうざいんだけど。」 「それなぁ。」 後ろからひそひそ話しているのが聞こえた。 なんなの?あいつら?絶対私のこと言ってるんじゃないの? 「ねぇ。」 さっきひそひそ声で喋ってた奴らだ。 「あんたさぁ。付き合ってるでしょ?私よりも先に。しかも、その相手が私が好きな人だなんて。信じられないんだけど。」 「そうだけど…」 何なの、こいつら。 「ふざけないでよ!」 「痛っ!」 叩いてきた。誰もいないからなんだ。きっと。 いじめは続いた。もうこんな奴ら、消えれば良いのに。 …あれ?私何してるの? いつのまにか私をいじめた奴を掴んでいた。 「ちょ、何すんのよ…」 そして私は窓のそばに行って…突き落とした。 「キャァァ!!」 「あ、あんた!!!!」 一緒にいじめてた奴らが叫んだ。 そしてそいつらも突き落とした。 …私、何してんの?ダメじゃん。人殺しちゃ。 バレないよね…。絶対バレない!うん!だってこの宝石があるもん! バレなかった。でも、でも、でも……私は、私は、どんどん人を……。 私は、宝石を壊そうとした。けど、壊れない。 何で、何で! そう思ってた時、ふと思い出した。 『一生持っておこう。』 あぁ。そうだ。思ったんだ。あんなこと思わなかったらこの宝石は壊れたのに!先に思ったのが本当になるなんて! 嫌だ!嫌だ!こんな自分嫌だ!どうして人を殺しちゃったんだろ!あんなこと思わなければ! 宝石のせいだ!宝石のせい!もうこんな私居なくなっちゃえば! …あ。 どうでしたか?魔法道具は使い方を間違えると、恐ろしいことになってしまうんです。 あ、けれど中には絶対安全な魔法道具もあるので大丈夫ですよ。 ……あら?話しちゃダメでしたか?すみません。今度からは話しません。 何言ってるのかって?聞こえないのですか? 話してるんですよ。誰かって? 居るじゃないですか。後ろに。 茶色い髪の女の子が。
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新作出たー!
こんにちは!雪見大福です 今回ちょっと怖かったです… でも面白かったです(小学生以下の語彙力w) 次も楽しみにしてます! それでは!
すごいです!
紅茶、ごちそうさまです! 今回は、結構怖かったですね...。よく考えて使わないと大変なことになるものも、あるんですね。 ですが、読んでいて楽しかったです!
こわっ…!
めちゃくちゃ怖いぃ…読み終えて硬直してしまった…。
前にも見ました!
前のおちつきお茶も見ました! 今回もステキなお話ありがとうございます!