陽太くんに言える、その日まで。
私、桜井杏里(さくらいあんり)は、母と2人で暮らしている。 私の両親は、私が幼稚園に入る前、離婚してしまった。今、私は15歳だから…もう大体13年くらい2人暮らしをしている。正直お父さんの事は覚えていない。顔はもちろん、性格も知らない。私が小学生くらいの頃は、 「私のお父さんってどんな人だったの?」 と、よく母に尋ねていた。でも母は、 「そうね~忘れたわ。あんな人」 としか言ってくれなかった。 小学生だった私は、 『お母さん、本当にお父さんの事忘れちゃったんだ。』 と思っていたが、中3にもなると、覚えているけれど、言わなかったんだ。と言うことがわかる。私は母に父のことを聞く事はなくなった。 そんなある日、私は母に、 「杏里、新しいお父さん欲しい?お母さんと2人じゃ寂しいでしょ。」 と言われた。私は、新しいお父さんとか考えたこともなかったので、言葉が出なかった。 それでもお母さんは続ける。 「実は、お母さん、良い人を見つけてね~。山本さんっていう人なんだけど、山本さんは、私達とは逆で、山本さんと、息子さんの2人で暮らしているんですって。その息子さんは、杏里と同い年で気が合うと思ってね。再婚を考えてて… 来週の日曜日、山本さんと、夕食を約束したの。杏里、来てくれるわよね?」 私はびっくりした。今まで再婚だなんて話、一言も聞いていない。私は無言で母を見つめた。 「とにかく!来週の日曜日!予定開けて開けておいてね!」 母は嬉しそうに言った。 山本さんという人と夕食を食べる日が来た。私は緊張した。だって、これから会う人たちと、家族になるかもしれないのだ。緊張しないわけが無い。私達の方が先にレストランに着いたので、席で山本さんを待っていた。すると… 「桜井さんですか?わたくし、山本雅紀と言います。今日はよろしくお願い致します。」 と、丁寧に自己紹介をされた。私達も、 「桜井です。よろしくお願い致します。」とお辞儀をした。 でも、私と同い年の息子の姿が見えない。すると… 「遅れてすみません!山本陽太(やまもとようた)ですっ!」 彼、山本陽太という人物は、私と同い年とは思えないほど元気な少年だった。 そしてとても爽やかでかっこいい。私は思わず見惚れてしまった。 そして今日の夕食は、とても良いものだった。母と雅紀さんは、とっくに打ち解けて、本物の夫婦のようだ。一方私は… 無駄にドキドキしている。大好きなイタリアンも、それほど美味しく感じない。何故だろう…私、どうしちゃったんだろう… 山本さんとの夕食が終わった。 母と歩いて家に帰っていると案の定、 「山本さん、とっても良い方でしょ。杏里もそう思うでしょ?」 、また1人で喋り続けている。私はさっきからずっと陽太くんの顔が頭から離れない。 恋愛経験0の杏里が、この気持ちが 恋 というものだと分かるのには少し時間が必要だった。 今日は、母と山本さんの結婚式だ。とてもめでたい。しかし私は気づいた。 「今日から陽太くんとは、家族になっちゃうんだ。もう、陽太くんに 恋 はできないんだ。」 ということに。でも私は考え方を変えることにした。 『恋はできなくなっちゃうけど、家族になれば、ずっと一緒にいられるんだ!それって幸せなことじゃん!嬉しいなぁ!いつか、私が陽太くんに恋してたってこと、陽太君に言える日が来ると良いな~』 私は涙を浮かべながら、心の中で誓った。 今日は、結婚式。幸せな日だ。
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感想です。
語り手の自己紹介から入るのはベタじゃないかなと思った なんか、その小説の世界観が伝わるような文を冒頭にいれると良いと思う 「頭から離れない」「恋」というような感情を表す言葉を別の言葉に置き換えると、状況が頭に鮮明に浮かんできて、より分かりやすくなるんじゃないかな 感情を表す言葉だと、どうしてもアバウトで単調な文に聞こえてくる 素材 というかネタはすごくいいと思う アイデアに見習う 読者が思わず読み進めたくなるような書き方を悟った瞬間化けると思う 頑張って
えっ?
まって、コレ本当に私と2つしかちがわない人が書いたの?もしかして作家希望?だとしたらゼッタイいけるよ、自信持って!!