嘘をついた君に見惚れている
どうしよう、、。 いくら探しても無い。 後ろから無造作に教科書が渡された。 彼は何も言わずに教科書を貸してくれた。 あいつが慌てていた。 真面目なあいつが忘れ物をした。 何も言わずに渡したから、無愛想に思われたかも知れない。 「ありがとう、教科書。」 「気にすんなよ、そんぐらい。」 本当に嬉しかったのに、私は言葉に詰まった。 「何で貸してくれたの?」 そんなこと聞かれると思ってなかった。 「何でって、別に。」 「康太だって、教科書使うでしょ?」 「良いんだよ、俺怒られるの慣れてるから。」 軽い嘘をついた。 真面目なあいつは嘘をついたって知ったら、怒るんだろうな。 怒られるのに慣れてるなんて嘘に決まってる。 康太は優しい人だ。 本当は康太の方が真面目なんだ。 「嘘つき。」 思わず声が漏れた。 「そうだよ。」 否定しない康太を嫌いになった。 あいつは知らない。 俺が本当につきたい嘘が何かを。 「嘘つき。」 あいつがぼそっと言った。 「そうだよ。」 ちょっと驚いた顔をして、あいつが歩いて行ってしまった。 こんなところで素直になって、きっと嫌われたな。 私だって、康太が好きなのに。 康太は私の本当の気持ちを知らない。 私も、嘘つきだ。 「康太。」 突然声を掛けられた。 「何?」 「教科書、ありがとう。」 「良いって。」 「違うの、康太が貸してくれて嬉しかった。」 「俺が、勝手に貸しただけだから。」 「康太だから嬉しかったんだよ、もう嘘つかないで欲しい。」 やっぱりあいつは真面目だ。 気づいてるなら、素直になって欲しいって思う私に康太の返事は簡潔だった。 「俺はお前じゃなきゃ貸さなかった。」 康太の返事が嘘じゃないことは私にも分かった。 ー嘘をついた君の横顔に見惚れているー ーあとがきー こんにちは。みーこ@です! 今回は男の子と女の子、両方の視点から描きました。 描くとき、めっちゃ難しかったですー((+_+)) 感想など頂けるとモチベが上がります。((褒めて伸びるタイプでっす。 読んで頂き、ありがとうございました( *´艸`)
みんなの答え
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すっごい!
わー!二人の視線から読めるのがよかったです!
さすがみーこ@さん!
おもしろいでーす! 次回作お願いします~