仮面
いつも、人に笑われてる気がする。 朝、自分の顔を見る。鼻にできものができたな。やだな。と思って学校に行くと、そのことを他人に笑われてる気がするのだ。 実際に笑われてたらどうする?「気にするな」なんて、私にとっては空疎な言葉でしかない。 考えすぎなのかもしれない。でも、考えすぎは良くないってわけではないだろう?考えれば考えるほど心が締め付けられていく。 でも、だって…じゃあ、どうしたらいい? 不安という名の化け物に食われるのを私は止めることができない。 自分を笑う心の声に、冷笑する声に耳を傾けないようにするのももう億劫で、いつしか隅でだまりこくって、偽物の笑顔で取り繕った座っているだけの物になっていた。 自分を笑う不安に取り憑かれた心から逃げるように、自分が恥をかくような事を避け、「普通」で自分を固めて歩く。 でも、こんな些細なことで壊れるくらいに、その鎧は脆かった。 “ホントに、ことちゃん、笑ってる?目が、笑ってないよ” いつしか本当の笑い方も忘れ、「普通」を作るによって「普通」が壊れる事をその時初めて知った。 あの時、私はどんな顔だったのだろう。多分、世界のどこを探しても見つからないくらい醜い顔だっただろう。 “そうかな?” 弱々しい声で私は答える。 プツッと、記憶がねじれて灰色になる。 あの後のことはあまり思い出したくない。 子供だからって、こういうのに鈍感って事もない。 あの時からだろうか。仮面をかぶる事を覚えたのは。 家で1人になる時以外、仮面が外れることはなかった。 けど、1人だけ、私の仮面を剥ぎ取った人がいる。 「ねえ、あなた。このゴミ出しといて!」 「えぇー、どーしようかなぁ。」 「千代。パパにお願いして!」 「ぱぱごみだしてきて!ままがいってるのー!おねがいーーー!いっしょにごみだそー!」 夫が千代に手を引かれ、ゴミ袋を持って出かけて行った。 さすが我が娘。なかなかやるわね…。 “今の君が嘘でも、僕はどんな君とでも一緒にいたいな” 何回思い出しても、この言葉はズルイなと思う。でも、これで私の仮面が剥がれることになった。 いや、剥がしてくれた。本当の私を見つけてくれた。私が欲しかった言葉はあなたが素っ気なく口にしたその言葉。 でも、たまにまだ私の心の中に仮面をかぶった小さな私が微笑んでいるのが見える。 それでも、やっぱりあなたといられたのなら私は私でいられるのかもしれない。 コメント ここがよくないな。ここはよかったな。みたいな事を教えていただけると嬉しいです。 また、次の機会にー! by 地縛霊
みんなの答え
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12才でこんなのが書けるの?!
この内容で12才?!まじか なんか感動)) もう全てが良かった…
すごいすごい!!
夫!!よく言ったな!!そんな事!! ”今の君は嘘でも、、、”の所感動しました!! よくあんな言葉思いつきましたね!! 陰ながら応援してますね!!地縛霊さんの事!!