(物語)狂い歌
薄暗く寒い山奥の森の屋敷に、一人の少女がいた。 名は、キョウカらしい。漢字で書くと狂歌だ。 少女は美しく、金髪のロングに紅い瞳、純白のワンピースをまとった姿だった。 男達は少女に恋をし、少女の住む屋敷に向かうが…帰還した者は一人もいない。 少女にはある能力がある。「狂い歌」を歌う能力だ。 この歌を聴いた者は狂いという恐怖に怯え死んでいく。 「狂い歌~狂い歌…。」 「今日も私に会いに愚かな男達が来るのかしら。」 「私が吸血鬼ということをどの人も知らないのかしら?」 「もう貴方達の血は十分なのに。十分を通り過ぎるくらい吸ったわ。」 くるくるくる… 「ミミィ?あなたは私の一番の存在よ。」 「ミミィは猫だけど、賢いし、可愛いし。狂い歌の効果も受けないもの。」 「ちょっと回りすぎたわ。座りましょう。」 バタンッ …扉が開く音? 「僕の愛しの人よ!」 「あなたは?」 「僕かい?僕は君に恋をしたものさ」 「あなた確か…王国の王子様じゃない?」 「…早く行ってくれないかしら。私は今からミミィとティータイムの時間なの」 「君を王国に招待したい。」 「行かないわよ。」 「しっかし、どうしてここにたどり着いたの?」 「僕の馬のおかげだよ?」 「まぁ…いいわ。今夜の夕食はあなたの血よ?」 「私、今からあなたがここに着いた事を祝って歌を聴かせてあげる…!」 「可愛いプレゼントだ」 「ラララ~」 (…あの男、まだ倒れない…) 「美しい歌声だね。君をダンスパーティーに招待したい。」 「…ねぇ。」 「ねぇ、どうして?どうして倒れないの?」 「どうしたんだい?」 「私の歌を聴いたらみんな倒れるはずよ」 「僕はそんなに弱く無いからね」 「うるさい…いい加減にして!」 「どうしてよ!私は何もしてないのに男が寄ってくる!」 「この森でミミィと静かに暮らしたいのに!」 「だから王国から引っ越したの!」 「今度こそ…倒してやる!」 「はっはっは、面白い。」 「!?」 「アンタ…この前のテレビのニュースに出てた殺人犯…?」 「そうさ、今のは変装。」 「…いいわ。王子だろうが殺人犯だろうが倒れるまで狂わしてあげる!」 「………………」 「この人の血も、まぁまぁ美味しいわ」 森の奥に来た時は、耳をすませて聞いてみて。 少女の歌が聞こえたなら… それはきっと狂い歌。
みんなの答え
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す、すごい!!!!
うっ...文がすごすぎる...! 少し体がぶるっと震えました... 文だけど人の心を動かせるなんて、氷華先輩、いや、氷華先生、いや、氷華様、いy(( とっても心に残りました! ボカロでありそう!曲にしてほしいです!それと、他にも小説読みたいです!大好きです!(え)) 狂い歌...主人公の名前に、ぴったりですね。 最後の言葉がとっても怖かった...