短編小説みんなの答え:0

青春の架け橋

私は富永小夏(とみなが こなつ)高校1年生だ。 わたしには彼氏ができた。加藤旬(かとう しゅん)君だ。旬は中学から仲のいい男子で、この前向こうからの告白で付き合い始めた。私は両親を小さい時に亡くして、おばあちゃん子だった。でもそのおばあちゃんもこの間亡くなったのだ。 だから俺の家で住まないかとも言われた。住めるなら住みたかった。寂しかった。 それで今週から旬の家にお邪魔してもらってる。旬の家は金持ちで執事もいる。旬の両親は海外の出張で忙しいから、年に一回しか帰らない。私なら耐えれないけど、旬にとっては当たり前のようだった。 ************ 「旬!起きて!学校遅れちゃうよ~~」 「んーーもうちょっと」 「それよりさ‥」 いきなりグッと引き寄せられたかと思うとおでこにキスされた。 「ちょっと!?」朝の旬はいつもこんな感じ。そして毎回遅刻するのだ、、汗 ************ 「はい、えー来週は修学旅行です。しっかり準備して8:00に学校集合です。いいですね?」 「はーーい」 教室から喜びの声が多数聞こえる。 そういえば、修学旅行、旬と同じ部屋なんだった!楽しみだなぁ~ にやける顔を必死に抑えながら校門を出た。 ************ 「わーー!スッゲェよここ。めっちゃ景色いいじゃん。」 クラスの一人がバス内で叫ぶ。どうやら宿泊所についたらしい。ホテルはとても綺麗だった。自然豊かな景色が見れて最高だった。しかも私たちの部屋はその絶頂の場所にあるのだ。友達とキャーキャー言いながらホテルに入った。 私たちの部屋は1005室だ。旬と私と親友の真希が一緒だ。それに優等生の拓海君。 入浴までの時間は4人でトランプをした。一番手は拓海君。最後が私だった。 楽しい時間を過ごしているとあっという間に寝る時間がきた。 ************ 夜、星空の天体観測をした後みんなで布団を敷いた。 しばらく話していると寝息が聞こえてきた。 「相変わらずあの二人は寝るのが早いな。」 旬と笑い合った。今日は本当に楽しかった。また明日も楽しもう。 すると旬が 「小夏、やっと二人きりになれたね。」 嫌な予感がする‥ そう思うかつかの間 シーツが擦れる音が聞こえて私を布団に押し付けた。 プチプチとパジャマのボタンが外れていく‥ 意識が遠くなるくらい、旬は優しいキスをして私を溺れさせていった。 「んっ‥‥は‥ぁ」 「可愛すぎる‥もっとこっち見て。俺だけのものだよ‥」 首筋に熱がこもる。恥ずかしさとともに顔が火照る。 愛しい眼差しを向ける旬はいつもの何倍もかっこよかった。色っぽかった。 旬との甘い夜は最終日まで続いた。。 ************ 修学旅行から帰ってきた翌日。 その話を聞いたのは放課後。親友の真希が旬を好きだと言う噂。そして私をいじめようと計画していること。 私は耳を疑った。(真希が‥?) 真希に話を聞こうと、真希の家まで行った。真希は今日ずっと休みだった。 〈〈ピンポーン ピンポーン 出てきたのは真希だった。 「どうかした?」にっこり笑ってくる真希に噂が本当だとは信じがたかった。 「真希、風邪?大丈夫だった?それより、話があるんだけど。」 「大丈夫だよ!ちょっと喉痛めただけ‥話って?」 家に私を入れながら真希は不思議そうに首をかしげる。噂は嘘なのだろうか‥ 「真希‥あのね。真希のことは親友だし、一番信頼してる。でも、、今日学校で真希が旬を好きらしくて、私をいじめる計画を立ててるって聞いたの。それ、本当?」 真希はしばらく黙ってたが、やがてクスクスと笑い始めた。 「‥へぇ。聞いたんだ。嘘だよ。加藤君のことが好きっていうの。でもその噂を流したのは私。ひどいよね。親友なのに。ハハッ笑える。だって小夏、幸せそうなんだもん。 修学旅行の時‥‥見ちゃったんだよね。旬と小夏がいちゃついてるの。 信じたくなかった。私は拓海君が好きだったから。同じ部屋にいたとしても、私はフラれたから。わかんないよね‥小夏なんかに。私の気持ちなんかっ」 最後は泣いていた。真希の気持ちがわかった気がした。私、最低だな。 「ごめんね、辛かったよね‥仲直りしよう?」 真希は頷いて、いざこざはなくなった。 ************ 春。卒業の日。真希は無事に拓海君と付き合い始めた。 私も、旬と変わらずに。この日が来るのは悲しかったけど、嬉しかった。 だって‥ 今十分、幸せだから。

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