【短編小説】好きです
『好きです』 簡単に言えたら、苦労しないのに…。 俺は川村賢哉(かわむらけんや)。高校1年生。 そこそこのイケメン。 自惚れるなって言わないでね。 「川村!川村!」 「うるさいぞ、穂乃花。」 「ずっとボケっとしてるお前が悪い!」 さっきから口がものすごく悪い隣の人は幼馴染の藤島穂乃花(ふじじまほのか)。 黙ってれば可愛いタイプ。 ちなみに俺はこいつが好き。小学生の頃からずっと好きだった。 でも、穂乃花は彼氏持ち。 「で、何の用?」 穂乃花が俺に話しかけてくるのは相談事がある時だけ。 「彼氏と別れた。」 前を向いてそう言った穂乃花。 「そうか。何で?」 「あいつが浮気した。」 「だから、あいつはやめとけって言っただろ?」 「でも!」 穂乃花が付き合っていたのは学年1のクズと言っても過言ではない男。 でも、穂乃花が惚れてしまったから仕方がなかった。 何も喋れなくなっていると、突然、穂乃花が止まった。 「どうした?」 俺が振り向くと青い顔をしている穂乃花。 穂乃花の視線の先には 「っ!」 穂乃花の彼氏、いや元彼がいた。 女と腕を組んでニヤニヤしている。 あいつが穂乃花を、大切な人を傷つけた。 そう思うと、殴りたくなる。 「向こうから帰るか。」 俺はそう言うしかなかった。 「じゃあ、ここで。」 穂乃花の家の前に着いた。 すごい気まずかったから、良かったかもしれない。 「また、明日な。」 そう言って歩き出そうとすると、 「ま、待って!」 穂乃花にシャツの裾を強く握られた。 「ど、どうした?」 振り向くと目に涙を溜める好きな人。 抱きしめて安心させてあげたい。 昔のように大丈夫だよって言ってあげたい。 その思いに何度、蓋をした事か。 「ありがとう。賢哉がいないと、私生きていけないかも。」 えへへと笑った彼女が可愛すぎた。 鼻血、出そう…。 「そうか。やっぱりお前には俺が必要か。」 なんて事言うけど、俺だって穂乃花がいないと生きていけない。 「ありがとう。また明日。」 そう言って穂乃花は家の中に入って行った。 この関係でいいのかもしれない。 友達以上恋人未満の関係がいいのかもしれない。 もし、俺が告白したら? 全てが崩れてしまうだろう。 『幼馴染』 この言葉が邪魔をする事は聞いた事があるけど、本当なんだな。 穂乃花に必要とされているだけ、幸せに思おう。 『好きです』 簡単に言えたら、苦労なんてしない。 作者のブルーです。 変な文章かもしれません。 男性目線って難しくないですか? 感想・アドバイスをお願いします。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
切ないー!
めっちゃ切ない!関係を崩したくなくて告白に困るとか、あるあるだよね! 幼馴染みとか羨ましいなぁ!私も幼馴染みっていう存在が欲しかった!笑
凄い!
やっぱり先輩だn((殴 今回もやっぱりすばらしいですね! 恋愛系はあまり読まないけどこれならいくらでも読める! 毎回楽しみにしてます!(タメと敬語が混じってるけど気にせず)
それな!
女子だから、男子がどう思うかわかんないよね…!だから理想で良いんだー!笑 ブルーちゃん、いつも思うんだけど天才? きゅんとする場面が多すぎてじわる笑