絆~綾と沙希の物語~
登場人物 綾:中学2年でクラリネット担当。この物 語の主人公。 沙希:中学3年でクラリネット担当。綾の 先輩。 野村先生:綾たちの学校の音楽の先生で吹 奏楽部の顧問。部活中はよく怒 鳴っている。 「ううぅぅ………」 ある日、部活中に突然綾がお腹を押さえて倒れ、病院に搬送された。そして肝臓に腫瘍が見つかり手術することになった。 数日後、沙希たちパートの3年生と野村先生がお見舞いに来てくれた。「大丈夫?手術頑張ってね」そう言って寄せ書きを渡した。だが、綾は少し複雑な気持ちだった。 沙希たちが帰った後、野村先生と話した。 「先生……私は部活にいても良いんですか? 先輩の前じゃこんなこと言えないですけど、私は部にとって邪魔だと思うんです。去年も貧血で倒れたし、体調だって崩しやすいし、こうやって病気になって…。せっかく部活も始まって先輩ももうすぐ引退なのに。特に沙希先輩には悪いです。明日は何を教えようって考えてるはずなのに…。」 綾は泣きながら言った。野村も黙ってしまった。すると突然、綾の容態が急変し、意識を失ってしまった。その後なんとか意識を取り戻したが、かなり危険な状態だった。 次の日、野村は部活の終ミーティングで綾が言った事を話した。 「いつも笑顔で明るい子があんな事言うとは思ってもいなかった。」 野村もかなりショックを受けていた。 手術当日、無事成功し腫瘍はすべて取り除かれた。綾が目を覚ますと、沙希が手を握っていた。 「綾ちゃん、わかる?」 「先輩……」綾は聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で答えた。 「手術は成功したよ。よく頑張ったね。」 少しの間沈黙があった後、沙希が言った。 「綾ちゃん。私らは綾ちゃんが邪魔とは1ミリも思ったこと無いよ。確かに綾ちゃんは体調崩しやすいし、熱が出ただけで休んだりもするけど、別にそれだけで邪魔って思ったりしないよ。だって体の事だもん。綾ちゃんなりに頑張ってくれたらそれだけで嬉しい。だから、辞めないでね。」 「先輩……」 2人は泣いていた。その時野村は病室の外で少し微笑んで、病院を去った。 最後まで読んで頂きありがとうございます。短編じゃなくてすみません!感想もよろしくお願いします。