純粋に好き
「りくー!弁当作ってきたから食べてね!」 うざい。うざい。うざい。 私の好きな人は“柏原陸”。陸上部のエースであり、顔もイケてるモテ男だ。ちなみに私は“横井紗希”。顔もいい方だし、告白されたことは5回はある。ラブレターだってもらったことがある。吹奏楽部のホルン担当。 モテてる。 なのに!なのにっ! どうして陸には好かれないんだ! 陸だけでいいのに!なんで!なんで! アイツ…“寺原澪”は陸に弁当を作って渡している。陸はそれをにっこりしてもらう。昼にはうまい、と言って食べる。 あぁなんで!なんで!私はどうなのよ!? 「横井さん…だよね?おはよう。」 「……………………」 「あ、ごめん、びっくりしちゃった?私は寺原澪、みお、です。同じクラスの。よろしくね!」 知ってるよ!知ってるよ!陸と良い気味してる人でしょ!? 私はその場で地団駄を踏みたくなった。 「陸!今日のは陸の好きなやつ入ってるからね~」 「え、なんだ?ハンバーグ?パンか?イチゴ?」 「ピーマンとにんじんだよぉ~」 「えーーーーーーー!?それ俺の大嫌いなやつ!知ってていれたんだな!」 「えへへ」 どうして、どうして陸の嫌いなものまで知ってるんだ…。力が抜けた。 あれから10ヶ月も経った。 寺原澪はあいからわず陸に弁当を作っているし、仲がいい。 今日はバレンタイン。 陸にはイチゴ味のチョコレートクロワッサンを作った。この前陸がパンとイチゴが好きっていう情報を手に入れたから。そして思い切って告白するつもり。ガンバレ!私!寺原なんかに負けるな!陸のハートを奪え! 「横井さん…?どうしたの?なんか怒ってるみたいだし、陸のハートって言ってた?……あ!今日はバレンタインか。陸のこと好きなんだね。」 うっ………なんでこんな時によりによって寺原澪が現れるのよ? ん?でも待てよ。今日はバレンタインか?だって。じゃあ陸に告白する気はないの? 「寺原さんは陸のこと好きじゃないの?」 「えっ…!好きって見えてた?」 「そうよ!自分でも気がつかないだなんてバカね。毎日陸に弁当作って鬱陶しかったのよ!分かる!?一番あんたがかわいそうね!」 「……そっか、ごめん。でも、一番かわいそうなのは私じゃない。鈍感かもしれないけど…。」 「じゃあ誰だって言うの?あんたでしょ!」 「ちがう、陸よ。」 「ど、どうして陸がそうなるのよ!?」 「私は陸と幼馴染なの。陸はね幼稚園の時に大好きだってお母さんが亡くなったの。本当に大好きで幼稚園の時なんか泣いてた時もあった。そしたら陸の甘えん坊の性格が急変しちゃって一人っ子になった。陸のお父さんはあまり陸のことを気にかけなかった。だから小学2年生の時から私がお弁当を作ったの。最初の頃なんか火傷を負って全治2週間の時もあった。でも、陸のことを一心に考えて作った。もとの陸に戻ってほしかったの。」 「…………じゃ、じゃあなんでお弁当はあんたが作ったの?母親でもよくない?」 「いない。私も母のことが大好きだった。でもたとえ母が今いても作っていると思うわ。母がねいつも言っていたの。『真心をこめてやりなさい』って。私は本気でかわいらしいけど甘えん坊で強い陸に戻ってほしいの。…やっぱり陸のこと好きなのかな。」 「…………………」 「ごめんね。鈍感な私で。じゃあね」 私はかわいくラッピングされた箱を力なく握っていた。
みんなの答え
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わっかる…。
なんか、好きでもないのに好きって見られることあるよねぇ…。 私も学校でKと付き合ってるみたいな噂流れたよ~ Kとは今全然喋ってないから噂も消えたよ~ しかも好きな人いるしねwww って…関係ないよね。スマン! 純粋に好きっていうタイトルがとっても良かった! なんか短くてスマン!