お前なんか。
「ドキドキが止まらないの…」 阿保らしい発言をした友人。 ドキドキ? 止まらないのは当たり前じゃあないか。 だって生きてるんだもん。 「あ、あのね。 好きな人、…できちゃった」 いつの日だったかな。 友人がそんなことを言い出したのは。 好きな人が出来た、胸のドキドキが止まらない、ずっとあの人のこと見ちゃうー!なんてさ。 私にそんなこと話してもよく分からないのに、共感してあげられないのに。 『そうか。頑張れ』 私はそう言うしかなかった。 どきどき、どくどく。 友人の顔にはそう書かれているようであった。だって意中の人を目でずっと追いかけているから。 そう、目で。 気持ち悪い、体も一緒に動かせばどうなんだ。と私は思う。 「やったやった!! 好きな人と班一緒になったの!」 『そう、良かったじゃん』 あれから数ヵ月。 友人は意中の人と班が一緒になったらしい。 目で追う様子を眺めたりしたが、未だに其奴の顔を見たことがない。 班とは多分、修学旅行とかで一緒になったんだろう。 「最悪だよぅ…、もう生きてけない…」 またまたあれから数ヵ月。 とうとう友人が自分の想いを告げたらしく、見事に失恋…だそうだ。 やんわり、《意中の人がいるから》と断られたらしい。 友人の気持ちはあまり分からないが。 『話は聞くから、…大丈夫』 友人に感謝された。 ちょっぴり心が温かくなった。 「ねえ、その人…」 ある休日。 友人と珍しく会った、友人はあまり外出しないらしいからね。 『あ、この人?私のお友達』 「やあ。初めまして、かな?」 友人の顔がひどく歪んだ。 小声でブツブツ囁いている。 「その人、私の………………」 聞き取れたのはそこまでだった。 よく分からなかったので、友人とはすぐその場で別れた。私の友達は、友人に向かって何かを呟いていた。 その内容は、教えてくれなかった。 それっきり、友人とは会わなくなった。 だが。友人とよく似た人物に、道中でよく視線を浴びるようになった。 《俺の好きな人はこの子、》 《邪魔すんなよ。…いいな?》
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
なんか…
すごく怖くなった。 友人の子は… すごく辛かったんだろうな。 “私”は気付いてあげられなかったんだ。 というか…友達(友人の好きな人)怖い。 面白かったです!